【デスク発ウラ話】声優・落合福嗣さんが目指す「夢の3冠」

2019年04月01日 15時31分

 落合博満元中日ドラゴンズ監督の長男・福嗣さんが3月9日に開催された「第13回 声優アワード」で見事、新人男優賞を受賞した。「グラゼニ」「HUGっと!プリキュア」「火ノ丸相撲」といった人気アニメで主要キャラクターを演じ、昨年放送されたドラマ「下町ロケット」(TBS系)では俳優デビューも果たすなど、ここ最近の活躍は目覚ましいだけに文句なしの受賞と言っていいだろう。

 昨年11月、インタビューをするため、久しぶりに福嗣さんに会った。福嗣さんがまだ大学生だったころ、東スポの有料ケータイサイトで連載していた「落合福嗣 ボク流」というコラムを担当していたとき以来、約10年ぶりの再会。声優、俳優、ナレーターと“3刀流”の声の仕事をバリバリこなしている福嗣さんはすっかりたくましくなっていた。

 声優としての仕事についていろいろと話を聞く中で、感心したのが毎日の訓練を欠かさないことだった。「どんなに帰りが遅くなっても一日1本は必ず映画を見て練習しています。吹き替えで見たり、字幕で見たり。セリフをノートに起こして。(洋画の)吹き替えってオリジナルの音を聴きながらするんですよ。原音を聴きながら吹き替えを当ててみて、ボイスレコーダーで録音して聴き比べています」。福嗣さんはこういった作業を小学生のころからずっと続けていたという。

「小学校1年生のころから映画を見て、ノートにセリフを書いてみて音を消して口に合わせてマネをするというのをやっていました」。幼少期から積み重ねてきた努力が、夢だった声優の仕事へとつながり、今大きな花を咲かそうとしている。高校生のころから知っている福嗣さんの立派に成長した姿を目の当たりにして、なんだかこちらまでうれしい気持ちになってしまった。

「声を聞いても落合福嗣だとはわからない。それが今のボクには最高の褒め言葉なんです。エンドロールを見て、“さっきの声は福嗣だったんだ”と言ってもらうのが今は一番うれしい。ゆくゆくはそれじゃダメなんでしょうけど、現時点のボクにはそうなることが正解かなと思ってます」。インタビューでこう語っていた福嗣さんだが、実際にテレビを見ていて「さっきの声は福嗣さんだったんだ」とビックリしたことが2回あった。「サンデー・ジャポン」(TBS系)と「ラストアイドル」(テレビ朝日系)でのナレーションは福嗣さんをよく知っているはずの自分でもエンドロールやクレジットを見るまで全くわからなかった。

「ロボットアニメへの出演」「ターミネーター役」「珍プレー好プレーのナレーション」。この3つが福嗣さんの今後の目標だというが、今のままの努力を続けていけば、いずれすべて実現するのではないか。「夢の3冠達成」のあかつきには、また本人に話を聞いてみたいと思う。

(中京編集委員・宮本泰春)