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プロフィール
渡辺学
1986年入社。ゴルフ担当を経て89年からテニス、ラグビー、アメリカンフットボール、アマチュアレスリング、陸上、水泳、サッカーなどの取材に携わった。五輪は夏季2回、冬季3回を現地取材。2001年に運動部デスク、06年から文化部で社会面デスクを担当後、専門委員などを経て現在法務広報室長。早大卒。
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泊原発「お粗末」なのか「耐えた」のか
2018年09月10日

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 北海道を襲った最大震度7の地震の影響で生じた道内全域にわたる電力の「ブラックアウト」を受けて、原子力規制委員会の安全審査を受けている北海道電力泊原発の再稼働を求める声が新聞紙上などでみられる。

 泊原発は停電の影響で一時外部電源を失い、非常用電源でしのいだ。この事態をめぐって、ネット上では「震度2で電源喪失寸前だった」として「経産省と北電の災害対策はお粗末」だとする地震学者の指摘が報じられた一方、「設計通り停電に耐えた」ので、前者の報道は「お粗末以前の無知蒙昧」と反論する主張もみられる。どっちが現実的なのか。

 当事者である北電のホームページには10日午前現在、停電に関するお詫びは掲載されているものの、泊原発への影響については記載がみられない。泊原発に関する一般説明にある「電源を絶やさない」の項目には、「泊発電所につながる送電鉄塔の安定性強化」「外部電源の受電ルートの多重化」「代替非常用発電機(常設)」「可搬型代替電源車」といった対策が並んでいる。

 2011年の東京電力福島第1原発事故では、送電線の一部鉄塔が倒れ(それだけが原因ではないようだが)、原発への電気供給が途絶え、非常用発電機は津波をかぶったため役に立たず、「ステーション・ブラックアウト」に陥った。泊の対策はこれを踏まえたものとみられる。

 確かに、非常用ディーゼル発電機が機能して使用済み燃料プールの冷却を続けられたことについては「設計通り」と言える。これがダメでも可搬型代替電源車があったわけで、さらに「セーフティーネット」のカードが1枚残されていた。とはいえ、3系統による「外部電源の受電ルートの多様化」を実施したにもかかわらず、発電所を動かすのに必要な電気は外部から届かなかった。この「電源を絶やさない」の項目には「ブラックアウト」への言及がない。大規模火力発電所の停止に伴う連鎖反応的現象でブラックアウトに至ったことは「まさか」の事態だったのだろう。これは「お粗末」なのか否か。

 地震の加速度を示す「ガル」は震源付近の1505が最高。泊原発では極めて小さい数値だったといい、再稼働申請時の550から620に引き上げたという基準地震動からすれば軽く“クリア”だが、震源が近ければガルはより大きかった可能性もあるだろう。原発周辺の監視モニターが多数停止したことも含め、再稼働への問題点が浮かび上がったとは言えるのでは…。

 

 







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