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プロフィール
渡辺学
1986年入社。ゴルフ担当を経て89年からテニス、ラグビー、アメリカンフットボール、アマチュアレスリング、陸上、水泳、サッカーなどの取材に携わった。五輪は夏季2回、冬季3回を現地取材。2001年に運動部デスク、06年から文化部で社会面デスクを担当後、専門委員などを経て現在法務広報室長。早大卒。
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高安に見る大相撲の体重リスク
2017年09月12日

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 土俵上で戦った両力士がともに足を引きずるという珍しい光景が見られた大相撲秋場所2日目の大関高安VS小結玉鷲。負けた高安は3日目から休場となり、平幕の人気者・宇良も2日目の取組による負傷で同じく休場が決まった。

 

 高安の休場理由は右太もも付近の負傷だという。問題の玉鷲戦、相手の攻勢を右脚一本で耐えて土俵に残る場面があった。NHKの中継で正面解説の元小結舞の海氏が「かなりの体重が乗っかるんですね」と話したように、高安の右脚は自身の体を支えた上、玉鷲の圧力にもさらされていた。番付発表時の本紙記事によると、体重は高安174キロ、玉鷲172キロ。さすがにフルに両者合計340キロの重みが大関の右脚にのしかかったわけではないにせよ、相当な力が加わったことは間違いない。

 

 時には自分の巨体が“凶器”になりかねない大相撲。力士の大型化が進む中、くしくもこの日、NHK中継は幕内力士の平均身長・体重の推移を以下のように紹介し、体重増加について取り上げていた。※左から年・場所、身長、体重。

 

 ・1953年秋  177  114

 ・1965年初  179  123

 ・1977年初  181  131

 ・1991年夏  186  151

 ・2012年秋  185  161

 ・2017年秋  184  164

 

 NHKによると、東京場所前に行われる計量が始まったのは53年の秋場所。上記の表は、平均体重が120~160キロ台それぞれに初めて達した場所を挙げている。今場所の164キロといえば、晩年には200キロを超えた往年の巨漢力士・高見山(元関脇)が初優勝した72年当時、それぐらいだったと言われる。つまり現在の幕内は“高見山だらけ”の巨漢揃いということだ。

 

 これに触れてNHK中継では、舞の海氏が「相撲の競技性を考えたときに、直径4メートル55の土俵の中でお互いにいい動きをして面白い相撲を見せるには、ちょっと重すぎるかなと思います」と体重増加への懸念を述べた。向正面解説の不知火親方(元小結若荒雄)は「毎日しっかり稽古して、その上で体が大きくなっているのであれば、まあ私は問題ないかなと思います」。いわば“動ける巨漢”ならいいのではという趣旨だ。

 

 とはいえそれは容易ではない。気になるのは初日、北勝富士に押されて引かれてバッタリの黒星を喫した大関照ノ富士。足が揃ったところを引かれて手をついたが、上体の重さもうかがえるような落ちぶりにも見えた。照ノ富士の体重は、初優勝した一昨年夏場所当時の180キロから187キロにまで増えている。ひざに重大な故障を抱える身での増量は負担も増す。190キロ台は危険水域ではないか。

 

 さらには2020年までの現役を目指す休場中の横綱白鵬にも懸念は及ぶ。満身創痍状態で年齢を重ねて肉体的な衰えも出てくる中で、相手の圧力を受け止めるために増量する選択肢も生じうる。だが前出の不知火親方の言う通り「しっかり稽古をしながら」の体重増加なら問題ないが、安易な増量は動きを鈍化させ負傷のリスクを高める“危険な誘惑”だ。







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