何となく思いついたこと、目についたことをツラツラと…。
プロフィール
高木圭介
昭和44(1969)年6月4日、神奈川県川崎市生まれ。神奈川大学レスリング部を卒業後、1993年に東スポ入社。プロレス&格闘技、社会、レジャー、特集部などを担当後、現在は運動部所属。 2006年10月、本紙携帯サイト「東スポ芸能」のスタートと同時に当コラムはスタート。2009年10月から晴れて、紙面でも連載開始。世の中の重箱の隅を愛する〝長期連載〟。
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384:「チンパン探偵ムッシュバラバラ」を覚えているか?
2012年12月07日

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         <2012年9月=東スポ携帯サイトより>


「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系)で人気のチンパンジー・パンくん(10歳=♂)が女性研修生を襲い、顔や腰に大ケガを負わせてしまう事件が起きた。

 かわいいチンパンジーだが、実は200~300キロもの握力を誇る。その怪力で頭蓋骨を掴まれでもしたら、その被害は鉄の爪(フリッツ・フォン・エリック)や青銅の爪(キラー・カール・クラップ)の比ではない。あのダニー・ホッジが得意とした片手でリンゴを握り潰すパフォーマンスなど朝飯前。その握力だけでも恐怖なのに、チンパンジー真の必殺技は「噛みつき」や「引っ掻き」というから恐れ入る。

 テレビでパンくんの姿を見るたびに、チンパンジーのみを出演者とした恐るべき米国産ドラマを思い出す。日本では昭和46年4月から放送され、人気もかなり高かったハズなのだが、覚えている人は極端に少ない…。

 それは「チンパン探偵ムッシュバラバラ」(NET=現テレビ朝日系)だ。他にも「ゆかいなチンパン」(日本放送は昭和49年から)など、チンパンジー出演ドラマは存在する。だがムッシュバラバラの凄いところは全出演者がチンパンジーであること。機嫌を損ねてもしたら大惨事にも成りかねないチンパンジーの怪力ぶりを察するに、制作スタッフの多大な苦労と恐怖の日々がしのばれる。

 中身は秘密探偵組織に所属し、トレンチコートに身を包んだムッシュバラバラ(声は鈴木ヤスシ)が美女チンパンジー(?)のパンジー(声は増山江威子)らとともに国際ギャング団と戦うというコメディ物。

 他にもコロムビア・トップが「ゲバルト大佐」なんて役で出演していた。人見明(シャネール長官)や大泉滉(ダレール)、海野かつを(ワンタンメン)ら高桑慎一郎氏プロデュースの米国産アニメでおなじみの面々も吹き替えを担当。コロムビア・トップと鈴木ヤスシ、大泉滉はかなり後の世になって、国産アニメ「おじゃまんが山田くん」(昭和55年~)でも共演していた。

 番組の知名度も高く、かなり人気も高かったはずだが、動物愛護協会からクレームが入ったとかで、番組は3か月で放送終了。後番組は、フォーリーブスが日本版主題歌を歌った米国産アニメ「電子鳥人Uバード」だった。

 ムッシュバラバラという語感は、ダチョウ倶楽部のギャグ「ムッシュメラメラ」に近い。実際に関係は深い。

 昭和30年代後半からハンナ・バーベラプロ作品を中心とした米国産アニメを輸入し、テキトーで面白い味付けを施し、今見ても楽しめる作品に仕立てたのがプロデューサーの高桑氏だった。高桑氏が関わった米国産アニメは「どら猫大将」「大魔王シャザーン」や「チキチキマシン猛レース」「スーパースリー」など数知れず。

本職の声優以外にさまざまな芸人を吹き替えに起用するのも高桑氏の特長だ。

 現在では、すっかり原題の「ファンタスティック・フォー」として知られる「宇宙忍者ゴームズ」(日本では昭和44年から放送)もその一つ。ゴームズの仲間・ガンロックの声を吹き替えていたのが、浅草コメディアンの関敬六(「男はつらいよ」のポンシュウ役でおなじみ)だった。

 その関敬六がポーカーなどに興じる最中に発する掛け声だか口癖が「ムッシュムラムラ」だったそうで、それを耳にした高桑氏が、ガンロックの掛け声として「ムッシュムラムラ」を採用。

 高桑氏はその語感がよっぽどツボにハマった様子で「幽霊城のドボチョン一家」の後番組としてスタートした、同じく自身が担当する米国産のチンパンジー出演ドラマを「チンパン探偵ムッシュバラバラ」と、やや変化を加えつつ和訳命名。ダチョウ倶楽部のギャグは、さらにそれに変化を加えた亜流と言える。

 ムッシュバラバラ!







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