究極の頭脳スポーツ「ケイリン」を東スポの〝伝道師〟がアナタに伝えます。
プロフィール
前田睦生
突撃隊長・前田睦生(まえだむつお)競輪命。九州男児。ヘアスタイルは丸刈り、衣装は吊るしのスーツで全国各地の競輪場の検車場を闊歩している。日頃の不摂生を休日の多摩川土手ランニングでなんとかしようとしている姿の目撃情報多数。 補佐・秋田麻子(あきたあさこ)趣味は競輪とプロレス観戦。なぜかアイアンマンヘビーメタル級王座1054代王者でもある。
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深谷が声を上げた
2014年03月23日

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名古屋ダービーは決勝を頂点にして、輪史屈指の好シリーズが展開された。新選手会騒動の流れ、それぞれの思いがあったことも、一因と言える。

 

深谷知広(24)が声を上げた。「こんな素晴らしい選手を1年間走らせない意味が分からない」。強い怒りを決勝のレースの後、口にした。

 

深谷は実力はもちろん、輪界を引っ張る存在。こうして意見を言うことは、非常に勇気のいる行為だ。「力を合わせて、声を上げていきたいです」。他の選手、また競輪に携わる人たちに訴えていた。

 

今一度、新選手会騒動を起こした、行動と責任、を考えないといけない。

 

なぜこれだけの重い処分だったのか。強いから、人気があるから軽くしてくれとは、誰も願っていない。だが処分の厳しさの理由が判然としていないことは、話題になっていた。選手会が意地になって重くしたんじゃないか。真に、行動と責任のバランスが取れているのか、話題になっていた。

 

競輪選手として公営競技の公正性を脅かしたことが処罰の理由だ。グランプリなどの開催に影響を与えたことも重さの理由になると思う。事情聴取の内容が表に出ない以上、また周辺の事情が明らかにされない以上、その裏にあった動きは分からない。金銭や利権が絡んでいて、選手もその思惑、発端に直結していたとすれば重くて当然だ。

 

だがそうではない、追随した選手たちには確かに重い処分だった。それぞれに非はあるが、処分の内容は全体として重いものだ。

 

競輪界全体を思っての処分ではないだろう、ファンをないがしろにしている、という声を聞いた。今、また全体を見直して処分の内容を考える必要があるのではないか。

 

私はこのブログで「SS11」側に厳しい意見を書いてきた。当然、処分は必要だと思っている。処分が出たときに、重かったが、甘んじて受けるべきものとも思った。だがダービー期間中にいろんな声が上がり、またレースを見、ファンの反応、選手間の様子を伺い、そして深谷の叫びを聞いたことで軽減の可能性を考えたい。

 

厳しいもなにも、処分は処分だという意見もあるだろう。そうした意見を総合的にとらえて、もう一度、処分の軽重を問うこと。これが必要になったと思う。

 

選手会は毅然とした立場で処分を行った。しかし声が上がってきたことで、処分の内容を見つめ直すことはしてもよいと思う。

 

 

批判の目を「SS11」に向けてきた私個人に対して、変節だ、と言われても仕方ない。深谷が言ったからそっちに流されるだけか、と非難をされるだろう。

 

深谷は責任ある立場で、こうしたコメントをすることで大きな影響があることは承知の上だ。その勇気、決断に動かされた。私は性格上、危ういところには踏み込まず、なあなあで済ませる傾向にある。そんな人間だが、決勝が終わり、表彰式が終わった後、「あの2人と表彰式に出られたことが光栄です」と話し、処分の重いことに対する発言をした気迫を伝えたい。

 

目の前で深谷が話したこと、その意味を伝えないといけない。私自身が、その言葉で処分の重さについて再考をしないといけないと強く思わされた。あいまいな態度と言われると思うが、一人のファンとして、また競輪担当の記者として深谷の声は痛切に迫った。

 

漠然とだが、いろんな人に考えてほしい。声を上げてほしい。もちろん、処分を変える必要はない、という声もあるだろう。ただとにかく、もう一度考えること。これを望みたい。

 

 

新選手会騒動で競輪が萎縮するのではなく、前進するパワーがダービーにあった。そして深谷のように、立ち上がろうという選手が出てきたことは、この混乱をバネにして本当に競輪界をよくしていくための起点になると思う。

 

 

ただ、軽くしてほしいと言うのではない。適切な処分だったか。これを考える必要があると言いたいのだ。そうした後、総合的に見通せば軽減の必要性があると訴えたい。もちろん、軽減が適当ではない選手が出てもおかしくはない。

 

もう一度、考えたい。







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