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プロフィール
前田睦生
突撃隊長・前田睦生(まえだむつお)競輪命。九州男児。ヘアスタイルは丸刈り、衣装は吊るしのスーツで全国各地の競輪場の検車場を闊歩している。日頃の不摂生を休日の多摩川土手ランニングでなんとかしようとしている姿の目撃情報多数。 補佐・秋田麻子(あきたあさこ)趣味は競輪とプロレス観戦。なぜかアイアンマンヘビーメタル級王座1054代王者でもある。
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SS11謝罪会見
2014年02月15日

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2月14日に日本競輪選手会本部で、選手会を脱退、一般財団法人「SS11」に移籍を企図した騒動について謝罪会見が開かれた。そんなに実害をこうむった人が多いわけではないから、またファンにはあまり伝わっていないから、そんなの必要ないんじゃないという声もあったかと思うが、大々的に記者会見を行って動いた以上、締めの会見も必要だったろう。

 

出席した6人(長塚智広・35、武田豊樹・40、村上義弘・39、伏見俊昭・38、平原康多・31、新田祐大・28)は総じて、浅はかな行動だったと反省していた。23人すべてがそうで、厳粛に処分を待つ姿勢の模様だ。

 

14日夕方に会見が行われたのは、14日に23人の事情聴取が終わったことが理由のひとつだという。23人の事情聴取が終わり、佐久間重光理事長は「まだすべてを見比べてはいないが、これから(25日に)行う綱紀審議委員会で判断するために、しっかりまとめあげていく。ありのままというか、心の内をさらしてもらっていると思う」と説明した。

 

今回の行動を考えたのは選手23人だけではないだろう。今は周辺にいた人間についての事情聴取は行われる予定はない。選手会としては、本会員に対して、事情聴取を行ったということである。

 

ただ質疑応答では当然、周囲にバックアップ、サポートした人がいたか、という質問も出た。村上は「いろんな人に相談したり、アドバイスをいただいたりしたが、直接的にサポートしてもらったのではない。基本的には自分たちで話し合っての行動だった」と答えた。村上は周囲の人間に影響を及ぼしたくない考えだろうが、23人だけで行ったわけではないことは明らか。そこにも責任は発生する。

 

長塚は「JKAの石黒(克巳)会長とは選手の意見を聞きたいということで会食をしている。(選手会離脱した後の)あっ旋について話を聞いたこともある。石黒会長から本格的に許可を得てやるということではなくて、話はした」と明かした。JKAは競輪を統括する団体。そのトップと特定の選手が、接触してきたことには疑問が持たれるだろう。

 

ただ競輪を良くしたい、五輪でメダルを取れる選手を育成したい、ではなくその周りにも、奥深くにもさまざまな要因が絡んでいるようだ。

 

25日の綱紀審議委員会を受け、3月12日の理事会で処分が決定する予定だ。「現在は処分が出る前だが、レースを自粛して謝罪の意思を見せようという気持ちはなかったのか」という質問に村上は、「そういう気持ちも…、選手仲間に迷惑、心配をかけていたので、そういう気持ちもあった。だが開催に穴を開けてもっと混乱があるのではと考えた」と答えている。村上は今回の騒動で2場所走っていない。GⅠを走ったのも苦渋の決断だった。

 

高松の全日本選抜の開催中も、どうなんですか! おかしいんじゃないんですか! と「SS11」 問題に声を上げる選手がいた。開催に穴を開けないことは大事だが、イヤな雰囲気が流れているのも正常ではない。ただこれは、制裁を待つしかない。(手続き上、時間がかかるのはやむをえない)

 

 

そもそもチャリーズという活動がある。当ブログでも会見の様子を詳しく載せた。チャリーズの活動を行う母体が「SS11」だ。その「SS11」が大きくなっていったこと、また大きくしていこうとしたことが、今回の騒動につながった側面がある。新選手会としての代表は謝罪文を読んだように武田の予定だったようだが、「SS11」の理事長を務めるのは伏見だ。

 

伏見は「僕一個人の考えとしては、これだけの騒動を起こしたので、「SS11」という団体自体は解散した方がいいんじゃないかと思う。だが立ち上げたメンバー、当時の思いもあるし、どういう決断がいいというのは、「SS11」のメンバーや佐久間理事長ともしっかりと相談して、どういう形が一番いいのかを考えていきたい」。震災復興を中心として、自転車を活用したアクションを起こすのがチャリーズ創設の意思。そこから逸脱してしまった。五輪でメダルを目指すという名目で、形のない羽を広げようとした。

 

「SS11」という団体には「チャリーズ杯」を行ったことによる資金が入る。それを被災地の支援や自転車を中心にしたさまざまな活動に当てる流れだ。その団体がひとつの選手会を内包すること、その不可解さもあった。震災復興を掲げて集められたお金が入る団体が、特定の選手たちを運営する。一般会員や関係者の多くは、この点に関して早くからおかしいと感じ、怒り、そして嫌悪感を覚えていた。

 

この移籍策がうまくいくことは絶対になかった。

 

「チャリーズ」の活動で集められたお金は、今もまだ被災地で苦しんでいる人たちが残っている以上、そちらに伝わらなければならない。自転車による活動は、その後の話だ。「チャリティー」なのだ。

 

 

今回の謝罪会見はどういうものなのか、よく分からずに会見場に行った。もちろん、何行分書くとかはあるが。ただ、どんな謝罪で、どれくらいの時間をかけるのか、何を伝えることが重要なのか、僕にはあいまいな気持ちがあった。

 

だが、質疑応答で力強く、競輪を大事にする気持ちから、熱く、かつ丁寧な質問を繰り返した2人の記者がいた。あいまいにしてはいけないものを、きっちりとファンに伝えるべきものとして届けようとしていた。

 

新聞記者にも責任がある。公的な存在として、仕事をしないといけない。頭の下がる思いと、こういう男たちと出会えたうれしさがあった。競輪を良くしたい。本当に競輪の人気を復活させて、競輪はどんなに素晴らしいものかを多くの人に伝えたい。

 

力を合わせて、やっていきたいと思う。







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