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プロフィール
前田睦生
突撃隊長・前田睦生(まえだむつお)競輪命。九州男児。ヘアスタイルは丸刈り、衣装は吊るしのスーツで全国各地の競輪場の検車場を闊歩している。日頃の不摂生を休日の多摩川土手ランニングでなんとかしようとしている姿の目撃情報多数。 補佐・秋田麻子(あきたあさこ)趣味は競輪とプロレス観戦。なぜかアイアンマンヘビーメタル級王座1054代王者でもある。
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点と線と輪
2018年11月07日

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 先日、ある取材で福岡競輪の話が出た。「箱崎にあってね。九大が近くにあるわよね」。1950年4月から1962年10月まで開催された福岡競輪。松本清張の小説「点と線」に駅名として出てきたのを思い出し、戦後、昭和への思いを新たにした。

 

 平成ももう半年…というところまできた。これから、競輪はどこへ向かうのか――。

 

 

 7~9日に宇都宮で開催されるミッドナイト競輪の取材に来ている。113期の若者たちが、検車場でワイワイとやっていた。黒いジャージーの篠田樹(22)は逸材揃いの期の中で、在好成績は65位と随分下の方だ。だが「上がるだけです」の気鋭。このシリーズは113期上位の選手はいないが、それぞれに将来を切り開く気迫に満ちている。

 

 53期の北島祐二(54)など「何十年ぶりやろ」と検車場で笑っていたものだが、改修前にしか来たことがないベテランも味わいがあふれる。日々の競輪とともに、今節の宇都宮ミッドにも注目してほしい。

 

 高松と小田原が存廃の話で揺れている。高松は児玉慎一郎(44)支部長を中心に、近年のやり取りが行われている。高松は堅実な方向性を示すのかと思うが、小田原は数年前から赤字になれば廃止へという話が上がっており、どう動くのか。

 

 

 8月の小田原記念は南関結束で郡司浩平(28)の優勝に沸いた。だが、売り上げは芳しくなく…。ただし、記念などが落ちているとはいえ年間の売り上げ、収益を確保すると考えると、打つ手はあるだろう。特に南関地区は来年1月から松戸、2月川崎、伊東とミッドナイト開催がスタートする。

 

 借り上げのミッドナイト開催で収支の改善は見込めるだけに、ここは南関の力、競輪界全体の力が試されているように思う。それぞれに、様々で複雑な思い、考えもあるだろうが、赤字を解消し、先々、黒字の経営を行う方策は自然に見えるのではないだろうか。手も打たずに廃止、ということは市の事業としてありうるのか、疑問でもある。解体などの費用についても、棚上げで済むとは思えないし…。

 

 また、記すべきは小田原競輪場に通っているファンの気持ちだろう(高松もである)。先日、松戸競輪場では場内アンケートを取っていた。細かくファンの事情を把握し、場内運営などに生かそうと、現場の職員の方々が汗を流していた。場の廃止、という話が出てくると、どうにも現場との間隔の乖離を感じることが多い。現場で競輪を愛している人たちの姿を、常に見るのである。

 

 いかんともしがたい赤字運営続きであれば、それは廃止やむなし、だ。だが、抱えている問題や、目の前でつむがれている、多くの人たちの人生そのものにも目を向けて考える必要がある。人生の一部になっている競輪を一方的に奪う権利はないだろうし、将来、競輪にめぐり合える世代の機会をなくすことも許されないものだ。

 

 競輪は点と線の戦いでもあり、輪(和)の戦い。人の心のある競輪として、日本の誇るべき文化ではないのか。携わる人間に、今求められているのは、人の心だ。ファンや選手、関係者の気持ちを踏みにじるような競輪であってはならない。







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