究極の頭脳スポーツ「ケイリン」を東スポの〝伝道師〟がアナタに伝えます。
プロフィール
前田睦生
突撃隊長・前田睦生(まえだむつお)競輪命。九州男児。ヘアスタイルは丸刈り、衣装は吊るしのスーツで全国各地の競輪場の検車場を闊歩している。日頃の不摂生を休日の多摩川土手ランニングでなんとかしようとしている姿の目撃情報多数。 補佐・秋田麻子(あきたあさこ)趣味は競輪とプロレス観戦。なぜかアイアンマンヘビーメタル級王座1054代王者でもある。
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世界の脚
2018年02月13日

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 四日市競輪場で、三重県初のGⅠ開催として行われた「第33回全日本選抜競輪」(GⅠ)は新田祐大(32)の優勝で幕を閉じた。2日目こそ、雨天もあって見せ場がなかったが、他3走は異次元のスピードで勝ち切った。

 

 現状では、タテ脚オンリーで勝てる。それだけ抜きん出たパワーがある。

 

 

 まだ今後については決定していない部分もあり、慎重に言葉を選びながらだったが、すぐに2月28日~3月4日の世界選(オランダ・アペルドールン)に向かうことになっている(出場種目も未定)。そしてビッグレース開催以外は、ほぼ完全に東京五輪のためのスケジュールになっていきそうだ。これは他の代表選手、強化指定選手も近いものかもしれない。

 

 ブノワ・ベトゥコーチの指導に食らいつき、なんとしても2020年東京五輪でメダルを獲得しないといけないのだ。

 

 新田は2012年のロンドン五輪には出場したものの、16年リオ五輪には出場できなかった。ケースとしての細かい違いはあっても、かつては伏見俊昭(42)、永井清史(34)は一度、選考から漏れ、そこから次の4年間を戦い抜いてメダルを手にした。新田もそうした、絶対に次こそはの思いを日々のトレーニングにぶつけているのだろう。

 

 全日本選抜は全体的な結果としては、昨年の構図そのままという感じだった。なかなか期待されている若手が、もう一つ上の壁を破れていない。随所に可能性を感じさせるが、大きな一歩に苦しんでいる。もはや100期の古性優作(26)、101期の吉沢純平(32)もさらに下の世代からの突き上げを受けているわけだが、その闘争はまた今年一年の主題か。

 

 決勝2、3着は村上義弘(43)、博幸(38)の兄弟だった。この2人が成し遂げてきたことがあまりにもすご過ぎるため、このGⅠ決勝2、3着という事実すら、インパクトを与えない恐さがある。普通に考えれば、奇跡的なことなのだが…。

 

 

 写真は左から長兄・三谷政史(35)、次兄・将太(32)、末弟・竜生(30)の三谷3兄弟だ。2014年7月前橋の寬仁親王牌以来の3兄弟参加だった。これもまたひとつの奇跡。そして最終日は政史が2Rで2着、将太が7Rで3着、竜生が11Rで2着と3人とも確定板に載った。

 

 奇跡という言葉を安易に使ってしまいたくなるのだが、彼らの努力にしてみれば、奇跡という言葉は当てはまらないのだろう。三谷兄弟は同じレースを走るタイミングをまだつかめておらず、近いところでは奈良記念での将太と竜生の兄弟同乗、またワンツー決着を“奇跡”としてではなく、普通に起こるべき事態として待とうと思う。3人同乗した時は、奇跡、と書こう(現実的に確率を計算しようとしても数字を出せるものでもないくらい、制度的にも可能性は低いので)。

 

 

 写真はちょっと前のものだが、石塚輪太郎(24)だ。14~16日に開催されるいわき平競輪場のジャパンカップを走る。111期の新星・南潤(20)も参戦なので、決勝でこの2人のタッグが見られる可能性がある。石塚はまだS級初優勝はなく、逃げ切りでのそれに燃えている。とはいえ、南の番手でチャンスがあるのかも…という想定していなかった物語があるのかもしれない。

 

 急成長した石塚を昨年からちょっとこのブログを取り上げさせてもらい、ああ頑張って先行でGⅠ決勝に乗ってほしいな…、そんな選手になってほしいな…と思っていたのだが、先月22~24日の小田原の開催では、写真のように見ているところが違っていた。

 

 準決後のことだ。金子貴志(42)を連れて逃げ、きっちりワンツーで人気に応えた。差されたのは、今の力なら当然の結果。普通なら、納得できる走りだ。だが引き揚げてきた石塚に笑顔はなかった。「金子さんクラスから逃げ切ることができれば、GⅠタイトルが見えると思うんです」。背筋に戦慄が走った。この男…。「昨年は逃げることだけで満足している部分があった」。はっきりと自分の中で、ひとつの意志を固めたのだ。

 

 そんな熱い男だが、自転車、ウエアは昔から青を基調としている。「青は精神的に落ち着ける効果があるそうなので」。輪太郎ブルーが輪界を席巻する日に期待しよう。まずは、いわき平決勝で南とどんな走りをするのか、楽しみにしよう。105期とガールズ3期の106期は競輪学校時代が重なる同期であり、あの奥井迪(36)も、その先行ぶりに注目している石塚輪太郎なのだ。

 

 私自身は、広島カープのファンということもあり、個人的な色の基調は赤にしている。情熱的といえば聞こえはいいが、私の場合はただ興奮、動揺、乱雑な方向に偏り過ぎているようだ。先祖をたぐっても動的な精神のブレ幅の大きさが、この体に流れている。2018年最初のGⅠシリーズを終え、このエントリーを書くにあたり、今年は青を導入する一年にしようと思った。

 

 ただ、青ということで思いつくのはゲームのモンスターのスライム、だけだ。1日1回、スライムを倒す生活を送ってみようか…と一瞬、思ったが、これは確実に無駄だろう。毎日「けいけんち 1」を積み重ねたところで、何か大きなものを失うような気がする…。







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