究極の頭脳スポーツ「ケイリン」を東スポの〝伝道師〟がアナタに伝えます。
プロフィール
前田睦生
突撃隊長・前田睦生(まえだむつお)競輪命。九州男児。ヘアスタイルは丸刈り、衣装は吊るしのスーツで全国各地の競輪場の検車場を闊歩している。日頃の不摂生を休日の多摩川土手ランニングでなんとかしようとしている姿の目撃情報多数。 補佐・秋田麻子(あきたあさこ)趣味は競輪とプロレス観戦。なぜかアイアンマンヘビーメタル級王座1054代王者でもある。
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2着選手だからな…
2012年11月25日

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闘将・星川淳(56)が引退した。25日、川崎競輪最終日の5R。同県の勝俣亮(35)の男気あふれる先行に乗って、4角ハコで回ってきた。

 

「淳ちゃん!!」

 

大きな声で星川のラストランを応援していたのは、同期(41期)の初代グランドスラマー・井上茂徳だった。

 

 

「ありゃー、2番に行かれちゃったか。2着か」

 

直線で黒部章弘(46)の強襲に遭い、星川淳のラストランは2着だった。

 

星川の引退セレモニーの最後、井上は3本締めを求められ、そのあいさつの中で「淳ちゃんらしい2着だったな、と」と振り返った。

 

その時に星川が「2着選手だからな」とポツリと言った。

 

レース直後には、同期の安福洋一も「2着で有終の美だよ。俺達みたいなマーク屋は、2着をどれだけ取れるかがすべてだったんだ。良かったんだよ」と興奮していた。

 

ラストランを勝利で飾れれば、それは確かに最高かもしれない。だが、競輪、それも星川が愛した“格闘競輪”では、先行選手の後ろを取り切る、守り切る、くらいついての“2着”に意味があった。

 

競輪には1着を目指す前提があるが、1着だけがすべてじゃない。競輪は人間が、燃えるような闘志と意地とプライドを持つ男たちが血と汗と涙を流してでき上がるのだ。

 

そんな星川も、あいさつの中で家族、とりわけ妻に感謝を伝えようとすると、言葉が詰まった。「人生のすべてをささげてくれて、感謝している」。後輩たちには「日々全力を尽くして、引退する時に完全燃焼で終われたと言えるように切磋琢磨してほしい」とメッセージを投げかけた。「傲慢でわがままな自分を支えてくれたすべての人に感謝します」。戦い尽くした男は、深々と頭を垂れた。ファンも目いっぱいの思いで、このラストランを見つめていたことだろう。ここ最近は、多くの選手たちが手帳を返すことになっている。さびしい思いを、多くの人たちがしているだろう。ああ、あの頃の競輪は良かったな。ああ、この選手も辞めちゃうのか…。気温もぐっと下がり、しかも、今年の冬は寒くなりそうだという。深谷知広(22)や脇本雄太(23)といった、ニュースターが競輪界を大いに盛り上げて、ファンの胸を熱くする走りを見せてほしい。7月にデビューしたばかりだが、101期の選手たちは期待できそうな雰囲気だ。それぞれが上位を目指して、攻めの走りをしている印象が強い。

 

26日に開幕する大宮競輪で、1、2班戦の初戦に挑む坂本将太郎(19)がカッコいいジャージを着ていた。「近藤龍徳(21)がデザインしてくれたんですよ」

 

 

 

父・英一(45)が一つ前の開催の大宮競輪S級シリーズで同期の小橋正義(45)と競っていた。「見ました。同期で、すごいですね」。ニッコリ笑いながら、その親父たちのすごさを胸に感じていた。

 

今、目の前で私が買っていた番手選手がカマシに離れた。寒い。競輪界の復興を若い世代に期待しつつ、黙って、焼酎を飲もう。芋焼酎のお湯割りを。(お湯割りを濃くすると、ぬるくなってしまう。でも、焼酎そのものを温めて飲むと、きつい)







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