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「オシム流」を受け継いだ森保ジャパンに高まる期待
2018年09月10日

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 ロシアW杯16強入りで盛り上がった日本のサッカー熱はどこまで維持できるのだろうか。2022年カタールW杯に向けた新生日本代表、森保ジャパンがいよいよ動き出した。北海道地震の影響で7日に行われる予定だったチリとの国際親善試合は中止になったものの、メンバーは2020年東京五輪世代の若手も含まれ、大幅な若返りを狙う森保一監督(50)の意図がうかがえる編成だ。

 日本代表はW杯で決して安定した強さを見せている国ではない。ここまで6回の出場で1次リーグ敗退3回、16強が3回。これが1998年フランス大会から交互に繰り返されている。16強入りしてファンの期待が高まったチームは次の大会で惨敗しているように、日本協会(というより日本サッカー界全体?)は前回の反省を生かした長期的戦略がうまく立てられないと言わざるを得ない。

 順番から言えば、次は1次リーグ惨敗。森保監督はそんなジンクスを打破するところから始めなければならないわけだが、今回のチーム編成を見るとそんな不安も杞憂に終わりそうな予感がする。

 今回はロシアW杯で活躍したFW大迫勇也(ブレーメン)やMF乾貴士(ベティス)といった主力をあえて呼ばなかった。その中でチームコンセプトを浸透させるため、指揮官は各ポジションに自身の教え子たちを置いた。

 このやり方を見て、2006年8月から就任したイビチャ・オシム監督のことを思い出した。「オシム流」と言われた「考えて走るサッカー」は簡単そうに見えて、当時のJリーガーたちには難しかった。そのため、オシム監督は千葉時代の教え子たちを招集。個人での実力は他の選手に劣っていたかもしれないが、戦術理解度の深さで存在感を見せていた。

 千葉時代の選手で固めて日本代表をつくればいいのでは、とオシム監督に聞いたことがあった。だが「その逆だ。むしろ浦和の選手だけでつくったほうがいいかもしれない」と一蹴された。当時の浦和は「最強チーム」の呼び声高く、常時7〜8人が代表に選出されていたが、いずれは全ポジションで選出されるのではないかとも言われていた。オシム監督の考えは簡単で「浦和の選手が千葉のサッカーをやればいい」。その中で最も対応力を発揮したMF鈴木啓太は「水を運ぶ人」としてオシム監督から高い評価を受けた。

 自己犠牲がなければチームは成立しない。このコンセプトはオシム監督がシュトルム・グラーツ(オーストリア)時代にアシスタントコーチを務め、広島、浦和、札幌で指揮を執ったミハイロ・ペトロビッチ監督に受け継がれ、広島時代にペトロビッチ監督の下でコーチを務めた森保監督もこの流れをくんだ。

 互いに理解し、互いの代わりになれる選手が必要——。こんなオシム監督の信念は、日本人が忘れかけていることだが、いざ力を出せば日本人が一番得意な分野でもある。森保監督なら「オシム流」をアレンジして、世界を魅了する日本サッカーを見せてくれるはずだ。

(運動部デスク・瀬谷 宏)







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