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西野朗氏は謎である
2018年08月09日

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 世界中を熱狂させたサッカーのロシアW杯が閉幕して1か月ほどになる。

 日本代表は予想を上回る活躍を見せてくれたが、選手の活躍以上に驚かされたのが、西野朗監督(当時)の采配と言動だ。

 特に日本国内はもちろん、世界からも批判が渦巻いたポーランド戦(6月28日)。先発6人を入れ替えたこともさることながら、フェアプレーポイントに懸けたラスト10分間のボール回しだ。一体、この人のどこにこんなクソ度胸があったのだろうか?

 勝負師として知られる元日本代表監督・岡田武史氏も「自分にはあんな決断できない」と驚いていたが、それはそうだろう。もし、あのギャンブルで失敗していたら、すさまじい非難を浴び、サッカーの世界で生きていくことはできなくなっていたに違いない。決勝トーナメント進出と自分のサッカー人生をてんびんにかけたような、すさまじい決断だったと思う。

 しかし、この人が分からないのは、その試合後「あんなプレーをさせて申し訳なかった」とすぐ謝罪したところだ。指揮官は自分の采配の誤りを認めたがらないものだし、まして選手に謝罪するなんてあまり聞いたことがない。

 それで思い出されるのが20年前の話だ。1998年、柏レイソルの監督時代のことである。確か中田英寿氏がイタリア・セリエAのペルージャに移籍し大活躍をしていたころで、その感想を聞いたのだ。中田氏と西野氏はちょっと因縁がある。

 アトランタ五輪(96年)の2戦目のナイジェリア戦での守備的な戦術に中田氏が反発。それに怒った西野氏は、第3戦のハンガリー戦の先発から外したのだ。

 この時の采配はどうだったのか。西野氏に聞くと「彼(中田氏)にはすまないことをしたと思っている。本当に素晴らしい才能の選手だったと思う」と当時の判断を悔いた発言をしたのだ。

「いや、当時の判断としては間違っていなかったと思う」とか「戦術的には仕方なかった」とか、そんなセリフを予想していたのだが、あまりにもあっさり自らの非を認めたのでびっくりしたのを覚えている。

 その後、指導者として様々な経験をし、修羅場をくぐってきたと思うが、すぐ誤りを認める素直さは全く変わっていないのだと実感した。

 希代の勝負師なのか、超鈍感のいい人なのか。自分の中では西野朗氏は謎だ。

(編集顧問・原口典彰)







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