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ハリルホジッチ監督「23人以上招集」の弊害
2017年09月11日

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 サッカー日本代表が来年のロシアW杯出場を決めた。約2年間に及んだアジア最終予選はこれまで以上に過酷な戦いの連続だったが、最後は予選で勝利したことのない強豪オーストラリアを下して、見事に6大会連続の出場権を獲得した。

 

 2015年3月に就任したバヒド・ハリルホジッチ監督(65)は、ダブルエースと呼ばれたFW本田圭佑(31=パチューカ)やMF香川真司(28=ドルトムント)をスタメンから外すなど、大胆な戦略で世代交代を加速させながら、結果を残したわけだが、その方針には疑問も残った。

 

 特に日本代表メンバー招集は、苦戦の原因になったといえる。通常は予選でベンチ入りできる23人を代表に招集するもの。だがハリルホジッチ監督は前回27人もの選手を集めた。最後まで選手の「コンディションを見極めたい」との理由で大量招集に至ったという。

 

 しかし試合を勝ち抜く以前に、23人のメンバーに生き残るという競争が選手たちを苦しめたのではないか。実際に協会内では「代表に23人以上の選手を呼ぶと、まずはチーム内でメンバーに入るための争いがあり、そこで激しくやるから、試合前に選手たちが疲弊してしまう。目の前の試合に集中できなくなるし、選手のモチベーションにもかかわってくる」と言われていた。

 

 日本代表に選ばれた選手は誰もが勝利に貢献したいと考える。だが、登録メンバーに入れなければ、チームのために尽力することができない。そこで日々のトレーニングから積極的な姿勢を見せていくが、中には過度のアピールで試合前に心身ともに消耗してしまう選手も出てくるわけだ。

 

 しかもハリルホジッチ監督は大量招集でも分かるように焦りや不安があり、試合直前でもハードな練習を課した。その結果、心身ともに負荷がかかって、試合で動きが鈍い選手がいたり、負傷者が続出する事態も…。その後の代表招集にも影響を及ぼしてしまった。つまり予選で苦戦した原因となったわけだ。

 

 かつて協会幹部は「本来なら23人以上の選手を呼ぶ必要はない。負傷者が出れば、追加招集をすればいい。そのために23人も呼んでいるのだから。多く呼んでもメンバーから外れた選手は“失格の烙印”を押されたような気分になるし、外からもそう見られてしまう。選手のプライドもある」と話していた。

 

 もちろん、チーム内の競争はレベルアップのためには大事なものであり、現場の最高責任者であるハリルホジッチ監督の意向を無視するわけにもいかない。しかし大きな弊害があるのも事実。今後同じような方針で選手招集を続ければ、取り返しのつかない事態が起こり得るかもしれない。

 

(運動部デスク・三浦憲太郎)







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