プロフィール
山口敏太郎(やまぐちびんたろう)
1966年7月20日徳島県生まれ。作家・オカルト研究家。神奈川大学卒業後、日本通運入社。96年に作家デビュー後、多様な分野にわたるエッセーや論文、小説コンテストにおいて11回の受賞歴を経てプロ作家に転身。独立し現在に至る。妖怪・UMA・UFO・都市伝説などの不思議分野において本格的な解説ができる作家としてテレビ・ラジオに多数出演。




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【301】ハゲの人の想念の化身か!?新たな飛行UMA「スカイヘアー」
2019年03月15日

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凧の一種のスピリット・カイト(ユーチューブから)

 近年ネットを中心に騒がれている新たな飛行UMAが存在している。「スカイヘアー」と呼ばれているもので、一説にはタコのような触手を生やした生物が空中を泳ぐように漂っていくというものだ。どうも風に流されているわけでもないようだ。しかし、翼などがないため、どのように飛行しているかが分からないのが現状だ。

 珍しく目撃証言は世界各地にわたっており、今年2月には日本の高知県の各所でも「空を飛ぶタコのような生物がいた」という証言が続出し、ツイッターで写真を上げる人も出た。騒ぎになった時は筆者の方にもツイッターで質問を投げかける人も出てきており、回答したのも覚えている。

 この未確認生物が有名になった事件としては以下のものがある。

 2017年3月、ジンバブエのショッピングモールのムクブ・モールで撮影された写真が世界中で話題になった。空は一面の雲であいにくの天気となっているのだが、そんな雲の中に奇妙な影が存在していることが分かる。

 少し膨らんだ丸い頭と奇妙に湾曲した体(?)の部分は、太い触手が揃ってカーブしているようにも見えるので、まるで雲の中に黒く大きなタコが横倒しになっているかのようだ。

 なお、この謎の巨大な影は周囲の物体と比較して1・6キロはあるとされている。当然、現在地球上に生息する生物でここまで大きな体のものは存在しない。考えられる可能性としては、離陸ないしは着陸しようとしている飛行機の影が雲に映ったものとする説が出ていたが、飛行機にしてはところどころ大きく変形しすぎているように見えるとする意見もあり、なかなか正体は明らかにならなかった。

 ウルトラマンAに出てきた円盤生物を思わせるフォルムの未確認生物スカイヘアーの正体は何なのか。この空を泳ぐスカイヘアーの名づけ主であるUMA研究家の中沢健氏は「ハゲの人の〝髪がほしい〟という一念が空を飛ぶ黒い触手生物を生んだのではないか」と考えていたようだが、残念ながら筆者の見解は違う。

 スカイヘアーの正体は単なる凧にすぎない。

 例の「ジンバブエのショッピングモール上空に浮かぶ巨大なスカイヘアー」は、後に海外の有志により凧の一種のスピリット・カイトである可能性が高いという指摘がなされたのである。

 この凧は全体が風船のようになっていて、揚げられると風をはらんで大きく膨れる。凧の中では比較的大きな部類に入り、丸い頭部に動きを制御する複数のひもが付いているので、操作もしやすくなっているようだ。長い手足を揺らめかせながら空中を泳ぐ姿は、確かに幽霊のように見える。

 欧米を中心に人気となっているこの凧を捉えた写真を元に、ショッピングモールの風景を捉えた写真と合成して作成したものがネットに上げられて話題になったのではないかとみられている。

 特に前述の写真は次第に雲の中に消えていく様子を合成で再現してもいたので、信じてしまう人が続出したようだ。

 このスピリット・カイトに似た風船型の凧は日本でも購入でき、中には本当にタコのようなフォルムをしたものも存在している。それを何も知らない人が見たとしたら、確かに謎の生物が空を飛んでいるように見えてしまったかもしれない。

 新しい未確認生物の報告には胸が沸き立つものであるが、同時に冷静な視点と鑑定する目が必要となってくるものなのである。

【関連動画】Spirit Man Kite Designed By Martin Lester

https://www.youtube.com/watch?v=9oZa9HLqS7M



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