プロフィール
山口敏太郎(やまぐちびんたろう)
1966年7月20日徳島県生まれ。作家・オカルト研究家。神奈川大学卒業後、日本通運入社。96年に作家デビュー後、多様な分野にわたるエッセーや論文、小説コンテストにおいて11回の受賞歴を経てプロ作家に転身。独立し現在に至る。妖怪・UMA・UFO・都市伝説などの不思議分野において本格的な解説ができる作家としてテレビ・ラジオに多数出演。




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【133】鮮明な写真が残る「スクリュー尾のガー助」
2015年12月18日

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アメリカの雑誌に載ったとされる「フラットヘッド湖の怪物」

 今回紹介するUMAは、一定年齢より上の人やオカルトが好きな人ならば覚えているかもしれないものだ。昭和のオカルト本には必ず出ていたUMAである。

 その名も「スクリュー尾のガー助」——。

 思い切り日本語の名前であり、この名前は日本人がつけたものであろう。米国人なら「ガー助」という名前は絶対につけないだろうし…。目撃された場所は米国である。日本では別名「ハーキンマー・モンスター」とも呼ばれたりしているが、和製英語の可能性も指摘されている。海外では出現した場所の名前をとって「フラットヘッド湖の怪物」と呼ばれることもある。

 米国・モンタナ州のフラットヘッド湖にはネーティブアメリカンの伝説として、昔から奇妙な鳴き声を上げて湖を渡る黒く巨大な体をした生物がすんでいると言われていたのだが、1920年代ごろから実際に目撃したという人々がちらほら出てくるようになった。

 そして、1960年代に釣り人や観光客が目の前をアヒル口の巨大な古代生物が移動していく様子を目撃。手元にあったカメラで撮影した…そんな目撃証言とともに当時のオカルト子供本に掲載されていたのが、この鮮明すぎる写真を元にしたものであった。

 しかし、古生物学が進歩した今、改めて写真を見てみれば造形こそ草食恐竜の「アナトティタン」に似ているものの、姿勢が大幅に違っている。現代の古生物学では、恐竜はこのように尻尾を引きずるような歩行はしなかったとみられているからだ。つまり、当時の恐竜のイメージで創作された可能性が高い。

 実際、こちらの写真は1960年代に米国で作成されたフェイク写真とされている。別の説として、日本の駄菓子屋で売られているような“恐竜カード”のようなものに使われていた絵を湖の写真にはめ込んだ、というものもある。

 日本でこのスクリュー尾のガー助が有名になるのは1962年。1960年代の米国の雑誌に載っていたこの写真と、証言を元に紹介した。アヒル口からガー助、早く泳ぐことからスクリュー尾という和訳がついたのだろう。

 スクリュー尾のガー助は他に類を見ないネーミングセンスと、この鮮明すぎる写真があったからゆえに、昭和の子供たちに鮮明な記憶を残したUMAといえるだろう。

■関連動画■Flathead Lake Monster

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