プロフィール
プチ鹿島(ぷちかしま)
1970年5月23日生まれ。血液型O。時事ネタを得意とする。東スポ歴は中学から30年。TBSラジオ「東京ポッド許可局」、同局「荒川強啓デイ・キャッチ!」(月・水)、YBSラジオ「プチ鹿島の火曜キックス」、NHKラジオ第1「午後のまりやーじゅ」に出演中。著書には「教養としてのプロレス」(双葉新書)。




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セコンド雑務から這い上がった紫雷イオへの期待感
2018年05月31日

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今から7年くらい前だろうか。新木場に女子プロレス「スターダム」を観にいったら、あるレスラーの躍動ぶりに目を奪われた。空中戦がすごいのだ。

そのあと紫雷イオは「スターダム」に正式所属となった。

私はそのころ、エースの愛川ゆず季に絶賛「たまげていた」。愛川選手はグラビアアイドルからの転身でキャリアが少ないのに完璧なプロレスをしていたからだ。たとえば攻められているときの表情のわかりやすさはジャイアント馬場のそれに似ていた。「この完成度は何だ!?」。畑は違えど、人前に立ってきた人の凄みを体感した。プロってすごいな。私はスターダムに通い出した。

ほどなく愛川ゆず季が引退を発表する。完成度の高い愛川がいなくなり、横一線のレスラーの成長過程を楽しむという見方になった。

いち早く抜け出したのが紫雷イオ。華やかな試合で存在感が高まっていった。しかしある日、トラブルに巻き込まれる。潔白が証明されたが、団体的には出直しだったのだろう。スポットライトを浴びていた紫雷イオは気配を消してセコンドで雑務をこなしていた。

私はプロレスファンなので当然自分に言い聞かせた。「今のこの姿を目に焼き付けておけ」。

ここからいかに這い上がるかがプロレスの力であり、見届けるのがプロレスファンの醍醐味である。その日は大雪で交通機関も乱れていたので、帰り時間を気にすることなく、リングのあと片づけを黙々とする紫雷イオを眺めていた。

あの姿を見ておいてよかったと思う。悔しさや無念さを(勝手ながら)共有しておいてよかったと思う。そのあとの活躍をみると、紫雷イオは団体を引っ張る面白さはもちろん、自分から何かを発信し、それが大きくなっていく楽しさを感じているようにもみえた。

遠回りと思える時間も無駄ではない。世間がマイナスだと思っているであろう時間もいつかプラスに変えてやる。自分の正しさは自分で証明していく。私はそれをプロレスに学び、紫雷イオでおさらいした。感謝しかない。

この度、紫雷イオ選手のスターダム退団が発表された。アメリカの団体「WWE」に挑戦と東スポで報じられた。国内では「女子プロレス大賞」を3年連続で受賞しているので次は世界だ。大谷翔平のメジャーへのチャレンジもワクワクしたけどそれと同じ期待感がある。

世界中のプロレスファンが逸女の躍動ぶりに目を丸くする姿が楽しみだ。

スターダムの選手にとってもチャンスである。愛川引退のあとの紫雷イオのように。



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