プロフィール
オフィス北野・プチ鹿島(ぷちかしま)
1970年5月23日生まれ。血液型O。時事ネタを得意とする。東スポ歴は中学から30年。TBSラジオ「東京ポッド許可局」、同局「荒川強啓デイ・キャッチ!」(月・水)、YBSラジオ「プチ鹿島の火曜キックス」、NHKラジオ第1「午後のまりやーじゅ」に出演中。著書には「教養としてのプロレス」(双葉新書)。




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「視聴率30%を超え」を考え続ける欽ちゃんのすごさ
2017年11月16日

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「We Love Television?」というドキュメンタリー映画を観た。

監督は土屋敏男。「電波少年」などをヒットさせた日本テレビの名物プロデューサーだ。土屋監督がテーマにしたのは「萩本欽一」。そう、欽ちゃんである(そのまま愛称で呼ばせていただきます)。

かつて出演番組の視聴率が軒並み30%を超えて「視聴率100%男」と呼ばれた欽ちゃん。そんな人に「もう一度30%を超える番組をつくりませんか?」と土屋監督がノーアポで突撃する。

欽ちゃんの視聴率30%の奥義とは何か?カメラ前で披露されるのか?土屋監督が必殺の「電波少年」スタイルで欽ちゃんに挑む。これはもう興奮する。公開後すぐに駆けつけた。

内容は劇場でぜひ観てほしいのだが、あらためて確認した「欽ちゃんと運」についてここでは書いてみたい。

映画の冒頭に「30%超えの番組づくり」を依頼された欽ちゃんは、うれしさを超えて安堵の表情を見せるのだ。本当にほっとしていた。実は番組案はすでにあったという。しかし自分から提案するのではなく誰かが誘ってくれるのを待っていたという。運や流れを大切にする欽ちゃん。

以前に「負けるが勝ち、勝ち、勝ち!」(萩本欽一・廣済堂新書)を読んだとき、仰天したことがある。「運」へのこだわりに。

たとえばある時期、競馬の馬券を毎回300万円買っていた。儲けるためでなく負けるために。

《テレビの運がよすぎたので、お金をたくさん使ってバランスをとらなくちゃと思って。》

《テレビの視聴率は上がる、お金は貯まる。二ついっぺんに運が続くのはよくない。》

このようなエピソードが山のように書かれていた。今回の映画でも「運」を大切にしているシーンがいくつか見られた。困難な状況になるとむしろ楽しそう。「神様がこう言ってるんだ」と。

そして私がゾッとしたのは、だからと言って欽ちゃんは運任せをしていないことだ。

仕事に対して「終わり」という発想がなく、ぎりぎりまで打ち込んで、それで最後の伸びしろみたいなものに「運」を見ているのだ。


これって最強というか、そりゃ運を持つ神様も欽ちゃんに観念して、ほほ笑んできただろうなぁと思った。

欽ちゃんのこのありようは狂気とか執念とかの言葉も浮かぶが、なんかもっとすごい形容じゃなきゃいけない気がした(だからまだ浮かばない)。

先ほど引用した本には、

《でも、まだ休むわけにはいきません。ずっと働き続けていると、出会った人が思わぬ運を持ってきたりしますから。(略)僕の今の夢は、テレビ番組をつくること。それも、もう一度、視聴率30%を超える番組をつくることなんです。》

と最後のほうに書いてある。

「ああ、このあと土屋さんに会ったんだ。欽ちゃんの願い通りだ」と思って本の出た年を確認すると「2012年」。実は今回の「We Love Television?」は「2011年」の話だった。


つまり欽ちゃんはその後もずーっと「視聴率30%を超える番組をつくること」を考えているのだ。


す、すごい。


『We Love Television?』、面白かったです。



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