オイッス!
まずはオレからみなさんに報告があります。
リングを離れることを正式に決断しました。
猪木さんに導かれ、この世界に入り、猪木イズムを叩き込まれ、ファンのみなさんに支えられてここまで来られた。
ファンのみなさんには本当に感謝しています。
プロとしての21年間、本当に楽しかった。
やっぱりオレにとっては橋本さんと激しく戦い、そして組んで一緒に戦ったことが一番だったね、橋本さんがいなかったら、オレのプロ生活もだいぶ違ったものになっていたと思う。
まあ、プロレス自体が、オレが始めた当時とはだいぶ形が変わってきたよね。
形が小さくなってしまったのは確かだと思うし、自分の中ではやり切れなかった思いもある。でも、どこかで区切りをつけなきゃいけない。その時、その時、精一杯やってきたので未練はない。今後は違った形で恩返しできればと思っているよ。
なぜ、辞めるのかって?
子供の成長が一番。息子の置かれている立場を考えて。環境を整えるには、オレが息子の指導に携わるべきかなと。今までは学生だったから柔道部の先生方にお願いしていたけれど、来年からは社会人。教育ではなくなるので、環境を整えなくてはならない。
それと、小川道場をやっているし、道場の子供たちともう少し距離を近づけたいからね。
そのためには柔道界のルール上の問題もある。今はその辺をあいまいにできる時代じゃないので。きっちりとした形で指導をやるには、やっぱり筋を通さないといけないからね。
最後はやっぱり師匠にあいさつしないといけないので、猪木さんのところに行ってきたよ。
師匠からは「そうか」とひと言だったけどね。
でも息子のことを気にかけてくれたのは本当にありがたいし、雄勢に対しては「今度、メシに行こう」などと言ってもらえた。師匠とは息子の話ばかりになっちゃったけど、ハハハ…。
幸いなことに体がボロボロになって辞めるわけではない。猪木さんからは「必要とされているところに行け」との教えがあったし、実際にこのところ、リングのオファーはなかったから。残念ながら、プロレス界で天下を取れなかったけれど、必要とされるところが違ってきたということなのかな。
でも、自分の中で悔いはない。プロレス界は別の誰かが天下を取って栄えさせてほしいね。ファンのみなさんにはまた違った形で会えたらいい。
長きにわたって本当にありがとうございました!オレはまだまだハッスルしていくけどね!