【侍ジャパン】大谷「顔見世興行」 投封印でも米スカウト続々

2016年11月10日 16時30分

打撃練習をする大谷

 来春、第4回WBCを控える侍ジャパンが、10日の強化試合初戦(対メキシコ)に向け9日、東京ドームで前日練習を行った。注目は昨年のプレミア12でも韓国戦2試合で計13回3安打無失点21奪三振の快投を演じた日本の至宝、日本ハム・大谷翔平投手(22)だが、その名はすでに世界を席巻しているようだ。

 

 この日のフリー打撃はさながら大谷のプレミアショーのようだった。

 

 対戦を翌日に控えたメキシコ代表ナインらがスマートフォンを片手に大谷の打撃練習を撮影。15スイングして5本をスタンドに叩き込んだ大谷…いや、近い将来の大型メジャー移籍が約束された“超プロスペクト(有望株)”の視察に余念がなかった。

 

 監督会見ではメキシコのエドガー・ゴンザレス監督(元巨人)が「私だけでなく、メジャーリーグの関係者はみんな存在を理解している。打つ、走るだけでなく、非常に素晴らしいアスリート。私の理解としては、ベーブ・ルースのような打ってよし、投げてよしの選手。メキシコ戦に投げないということを、ラッキーだと思っている。(メジャー球団は)どのチームも大谷を欲しがるのではないか」と大絶賛。

 

 オランダ代表のヘンスリー・ミューレン監督(元ヤクルト、ロッテ)も「私はサンフランシスコ(ジャイアンツ)の(打撃)コーチという立場でもある。今回の国際大会では全ての選手のスカウティングをする機会でもある。将来、サンフランシスコと契約して活躍する選手を積極的に発掘したいと思う」と本部から命じられた“スカウト”としての任務を包み隠さず公言した。

 

 これ以外にもレッドソックス、ヤンキース、カブス、レンジャーズなどの球団スカウト、代理人事務所関係者らが2億ドル(約206億円)とも言われる金の卵の動向をチェックするため、視察に日本を訪れる予定だという。

 

 だが「打者限定出場」の今回はあくまで顔つなぎ。あるメジャー球団関係者は「本当に見たいのはやはり投手の方。メジャー仕様に近いボールと環境の中で、メジャーリーガーとも対戦する来年3月のWBC本戦こそが本当のショーケース(見本市)」と本番を楽しみにしている。

 

 練習でメキシコナインの視線を独占していた大谷は初戦に向け「知らない投手ばかりなので、まずは自分のスイングをしてコンタクトできればいい。個人的にもレベルを上げるチャンス。あとは代表として4つ勝てるように頑張りたい」とコメントしたが、周囲を取り巻く狂騒曲は高まるばかりだ。