侍ジャパン・栗山英樹監督(60)がプロの壁に苦しむ中日・根尾昂内野手(21)と日本ハム・清宮幸太郎内野手(22)の今後の奮起を期待した。

 8日に沖縄・北谷での中日キャンプを訪問し、12球団のキャンプ視察が終了。初陣となる3月の台湾との強化試合(東京ドーム)では、若手主体で臨むことを示唆している。その上で、中日で未完の大器のままの4年目・根尾について栗山監督は「清宮もそうかもしれないが、何か、うまく力がバーンと出るタイミングがあるはずだと信じて。いつか、近い将来いかないきゃいけないと思っているところもある」と期待を寄せた。

 練習後、根尾は「栗山監督にはプロ1年目から気にかけてくださったので、あいさつをさせていただきました。ケガしないように頑張りますと言いました」と明かす。

 さらに、いずれも3年目の中日・石川昂やDeNA・森の名前を挙げながら栗山監督は「一軍の試合ではあまり結果が出ていないが、その世代までこっちが枠を広げるかどうか。候補として、もちろん俺もそういう素材を見たいのは確か。でもそこまで広げると選手が60人になるので、どう選択するのかいろいろ考えます。去年ファームのときも良い選手だなと思ってこの時期見たけど、それは分かっているので」と説明する。

 ただし、ベンチ入りできる選手は28人だけとあって「死ぬほど悩むでしょ。入れてあげたいし。今、言った子たちも個人的な感情から言ったら、俺好きそうじゃん。若い子たちが成長する姿を見るのが一番楽しみ。あのときの大阪桐蔭も甲子園まで見に行った年だからね。監督やりながらね」とメンバー選考の苦悩を告白した。