侍ジャパンのエースが喜びを爆発させた。東京五輪の野球日本代表・侍ジャパンは7日、横浜スタジアムで行われた決勝戦で米国を2―0で下し、5戦全勝で初の五輪王者に輝いた。悲願の金メダルを手にした山本由伸投手(22=オリックス)も「本当に達成感というか…嬉しいです」と感無量の表情を浮かべた。

 1次リーグ初戦のドミニカ共和国戦では6回無失点の好投。4日の準決勝も宿敵・韓国を相手に六回途中まで2失点で試合をつくった。「とにかくチームの勝ちにつながったら一番うれしいので最少失点を心がけて投げました」と振り返り、胸を張った。

 世界野球・ソフトボール連盟(WBSC)から試合後に東京五輪の表彰選手が発表され、山本はベストナインの右投手部門で選出された。「これから後半戦になるんですけど、シーズンもしっかり頑張ろうと思います」との言葉で締めた侍の若きエース。MLBからの評価も急上昇させ、最高の締めくくりで神戸の地に凱旋する。