東京五輪・野球の準決勝・韓国戦(横浜)が4日に行われ、5―3で勝利。「2番・遊撃」で先発出場した坂本勇人内野手(32=巨人)は3回に先制犠飛を放つなど、勝利に大きく貢献した。

 つなぐ野球が実った。村上、甲斐の連打で無死一、二塁とすると、続く山田が見事に初球から犠打を成功させ、一死二、三塁とチャンスが拡大。意地でも1点が欲しい日本は、坂本がこの日2度目の打席を迎えると、高永表の初球を力強く捉え中堅方向へ。三走・村上が悠々タッチアップを決め、先制点をもぎ取った。

 初回の1打席目には安打を放っており、これで4試合連続安打を記録。大舞台でも打撃好調の坂本は「知らない投手が相手ですけど、積極的に行く感じで行けてますね」と、その要因を明かした。

 激闘を戦い抜いてきたことで、チームの結束もより強固なものとなってきた。最年長野手で実質的なキャプテンである坂本は「本当に、一個ずつ勝つたびに試合後にはめちゃくちゃいい雰囲気にできていますし、(一方で)試合前はいい雰囲気なんて言うのはなかなか作れないと思う。めちゃくちゃ緊張していると思うし。そこはいい緊張感と、いい感じだと思います」と、稲葉ジャパンのムードを称賛。悲願の金メダル獲得まであと1勝。最後の力を振り絞る。