【侍ジャパン】無敗で準決勝進出も…評論家は稲葉監督の「謎采配」にダメ出し

2021年08月02日 23時30分

伊勢孝夫氏は田中将の降板に納得したが、稲葉監督の継投策に首をかしげた

 東京五輪・野球日本代表の侍ジャパンが2日、準々決勝の米国戦(横浜)に臨み、タイブレークの末に7―6でサヨナラ勝ちし、ベスト4進出を決めた。4日に韓国と準決勝で激突する。9回に同点に追いつき、延長10回に甲斐(ソフトバンク)が右越えにサヨナラ打を放った。勝てたことはなによりだったが、ネット裏の評論家からは稲葉監督の「謎采配」に強烈なダメ出しも飛び出して…。

【新IDアナライザー・伊勢孝夫】最後は甲斐がよう打ったね。相手が内野5人シフトを敷いてきたりしたけど、あの場面はカウントによってはスクイズもあると思ってみていたら、初球からいくとは。ノッている選手には「作戦待ち」とかもないのだろう。

 延長10回表の栗林(広島)も、1点は仕方がないタイブレークでよくぞ抑えてくれた。直球がシュート回転するのはちょっと気になったが、三振を取れる落ちる球があるのは頼もしい限りだ。

 不調が伝えられていた千賀(ソフトバンク)のピッチングも良かった。あのフォークにはアメリカの打者も、まったく打てる気がしなかっただろうし、千賀自身も復活の自信になったはずだ。私だったら決勝での先発を、千賀にしたい。準決勝は山本(オリックス)で、決勝は千賀。これで金メダルといきたいね。

 一方、この日先発の田中将(楽天)は、立ち上がりから、どうにかこうにか抑えていたけど、あの真っすぐじゃあ、やっぱりつらいね。145キロぐらいの直球では打ちごろになってしまうから、ボールになる変化球を振らせるしかない。もう次回の登板はないだろう。交代は仕方がない。

 ただ、その交代が信じがたいものだった。4回二死二、三塁で打席には1番の右打者という場面。ブルペンでは右の青柳と左の岩崎(ともに阪神)が投球練習をしていたが、出てきたのは岩崎で、ベンチが交代選手の名前を間違えて伝えたんじゃないかと思った。その岩崎が遊ゴロに仕留めてピンチを切り抜けたからよかったものの、もし打たれていたらどうなっていたか。相手打者の右左を間違えるなんて凡ミスもいいところだ。

 それでなくても日本ベンチに左投手は大野雄(中日)と岩崎しかいない。大野雄は先発起用もあるのだろうから、岩崎は貴重な存在で、試合序盤で使うべきだったのか。岩崎をあそこで使った根拠は、ぜひ知りたいものだ。

(本紙評論家)

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