東京五輪に臨む野球日本代表・侍ジャパンが25日、本大会前の最終実戦となる強化試合・巨人戦(楽天生命)で5―0と快勝。先発・田中(楽天)ら6投手がG打線をわずか2安打に封じ込める無失点リレーを見せ、打線も一発のない中で11安打5得点とつながり、投打が噛み合った。

 試合後の稲葉篤紀監督(48)はグラウンド上で行われた「壮行セレモニー」で「いよいよ試合が始まります。我々は野球がやれる喜びを感じ、野球に感謝をし、ここにいる選手24人、コーチ、スタッフと結束をし、侍ジャパンの誇りを胸に、戦って行きます」と述べると「無観客試合ではありますけれども、皆様がテレビの前で見てくれている。その思いを胸に皆さんと一緒に金メダルを取りたいと思いますので、どうか選手に熱いご声援のほどよろしくお願いいたします」となどと挨拶した。

 セレモニー後、試合内容については取材陣に「田中投手が非常に丁寧に素晴らしいピッチングをしてくれた。それにつられる形で、皆がいい形でつないでくれたんじゃないかなと思う」と振り返った。

 打線に関しても「皆が後ろにつなごうという意識もあった。送りバントであったり(7回一死一、三塁から菊池が決めた)セーフティースクイズであったり、いろんなサインを出しながら得点するという、非常にいい野球ができたと思う」と評し、確かな手応えをつかんだ様子だった。

 最後は「非常にいい形で終われた。いい形で28日(の初戦を)を迎えられるように調整していきたい」と言葉に力を込め、本戦モードに気持ちを切り替えていた。