課題を残した。東京五輪に臨む野球日本代表・侍ジャパンが24日、強化試合・楽天戦(楽天生命)を行い、3―5で敗戦。初選出の青柳晃洋投手(27=阪神)は5回から3番手でマウンド立ったものの2イニングを投げ、3安打2失点だった。

 2点リードの5回先頭で対峙したディクソンに強烈な飛球を打たれ、その目測を中堅守備に入っていた近藤(日本ハム)が誤って落球。二塁打とされ一死後に自らの暴投から三進を許し、黒川の一ゴロの間に1点を失った。

 2イニング目となった6回には一死から小深田に右中間を破られる三塁打。二死後、村林に同点となる中前適時打を浴びた。

 試合後は五輪球(SSK社製)について「ボールは少し滑りやすく、ツーシームは曲がりが大きく、スライダーは抜け気味でした。これから建山コーチと修正していきたいです」と述べ、まだアジャスト(順応)が万全でないことを伺わせた。

 それでも「初めてのリリーフでしたが準備も含めて問題なかったです」とポジティブな要素を補足することも忘れなかった。

 今季はシーズン公式戦で14試合に登板し、8勝2敗、防御率1・79と好成績を残すなど猛虎躍進を支えている。希少な変則右腕として、稲葉監督の期待も大きい。

 それだけにあらためて五輪球の特徴をつかみ直し、本大会では持ち味の幻惑投法を発揮しつつ各国の強打者たちを翻弄させたいところだ。