静かなる闘志をみなぎらせた。東京五輪に臨む野球日本代表・侍ジャパンの吉田正尚内野手(28=オリックス)が23日、取材に応じ、本大会への決意を口にした。

 この日、仙台市内で行われている強化合宿4日目を終えた。「いい緊張感の中、充実したいい練習ができている。選んでいただいたのは凄く光栄なこと。自覚と責任を持って勝利に貢献できるように頑張りたい」と目を輝かせた。

 一昨年のプレミア12では打線の主軸として活躍し、世界一を経験。もちろん東京五輪でも、同じ頂点に立つことしか考えていない。初めて経験する五輪の舞台については「やっぱりその場に立ってみないと分からない」としながらも「多くの(競技で)金メダルが取れれば、国民の皆様も喜ばしいことにつながると思う。ベストを尽くして、個人としては金メダルを持って帰りたい。野球はWBCで優勝があるが、五輪ではメダルが取れていないというところが、よくフィーチャーされているので。とにかくしっかり準備して、自分のパフォーマンスが出せるようにしたい」とコメント。

 終始落ち着いた口調で言葉を選びながらも、大目標の金メダル奪取に心血を注ぐ覚悟をのぞかせていた。