【侍ジャパン】阪神・梅野が〝急ピッチ調整〟のワケ 首脳陣が期待するもう一つの役割

2021年07月23日 05時15分

急ピッチ調整で臨む梅野

 侍ジャパン初選出の阪神・梅野隆太郎捕手(30)が、調整を〝急ピッチ〟で進めている。

 初代表ということもあり、現在は捕手として自軍投手陣の把握に加え、対戦国の研究を進めていかなければならない激務の真っただ中。わずか1週間で〝すべて〟を頭にインプットする作業は超ハードと言える一方、その効果は勝負どころで自らにも跳ね返ってくる可能性があるという。

 代表では野手登録の栗原(ソフトバンク)が第3捕手としているものの、捕手登録は甲斐(ソフトバンク)と梅野のみ。全体ミーティング以外でも、扇の要として、スコアラーや担当コーチらとライバル国攻略にむけ、分析・研究も常時、行っていかなければならず「2人はおそらく、体も頭も休む間もないほど、ハードな日々になる」(代表首脳陣)とナインのなかでは最も激務で、宿舎でも常に戦いの準備に追われる日々という。

 もちろん、やった分だけ本番にむけ、より研ぎ澄まされる。侍首脳陣が梅野に期待を寄せるのもこの点だ。

 本業のみならず侍首脳陣は、途中出場での「代打」も期待している。「そういう場面が来るとすれば総力戦の最終盤。ただでさえ、ほとんどが初対戦の投手で、そこで結果が求められる国際大会での代打は本当に難しい。終盤になればなるほどね。でも、そこで梅野ならっていうのはある」。

 リーグ2位の得点圏打率3割8分5厘の勝負強さに加え、この事前に行ってきた入念な〝予習〟がここ一番にも生きると踏んでいるからだ。

「もちろん相手の分析はチームのためにやるものだけど、甲斐や梅野は他のメンバーとは違って、情報を整理するところから関わるからね」。捕手ならではの投手の配球の読みや駆け引きは、むしろ分析作業に時間を割いてきたからこそ、グラウンドでは最も生かせる人材になるというわけだ。

 密かに費やした汗を本番で還元すべく、梅野は当面の間〝敵国博士〟になるべく、水面下でも刀を研いでいる。

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