東京五輪に臨む野球日本代表「侍ジャパン」の強化合宿2日目が20日、仙台市内で行われた。先日の球宴で史上初の1試合4ポジションを守り「万能侍」として貴重な存在であるソフトバンク・栗原陵矢捕手(25)は、世界に元気をアピールすることを誓った。

 今回の合宿には捕手用、一塁用、内野用、外野用の4種類に、予備を含めて実に7個のグラブを持ち込んだ栗原。高いユーティリティー性を生かして「どこでもやりたい」と改めて貢献を誓った。

 そんな25歳はプレー以外にもムードメーカーとしての期待も大きい。明るく前向きな性格。ベンチを盛り上げる貴重な存在でもある。プロになって初の国際舞台で一世一代の五輪。世界に最もアピールしたいことは「元気です!」と即答した。「ちょっとアイツうるさいなと思われるくらい」と至って本気だ。「まだ遠慮しているところがあるので、徐々にいきたいと思っています」。打って良し、守って良し、元気いっぱい――。ジャパンの盛り上げ隊長としても存在感を発揮するつもりだ。