鉄腕リリーバーが日の丸を背負う。東京五輪の野球日本代表「侍ジャパン」に選出された巨人の中川皓太投手(27)が16日、五輪への意欲を語った。

 この日、ジャイアンツ球場で行われた全体練習後、取材に応じた中川。「プレミア12」以来となる代表選出となったが「(五輪メンバーに)まさか自分が選ばれるとは思ってなかった。(国際大会は)経験はしているんですけど、初めて出るくらいの気持ちで。すごい選手が集まってくるので、そこになんとか自分の力もプラスできるように、自分のできることをしっかりやりたい」と、謙虚な姿勢で意気込みを明かした。

 前回出場の国際大会となった「プレミア12」では台湾でのスタートとなったが、今回はホームグラウンドの日本が舞台。「地の利」を生かした投球に自信を持つ。「(プレミア12では)台湾でやることで気候の違いもありますし、応援の感じも全然違ったので、それはすごくいい経験になった。今回は日本開催なので、普段からやってる球場でできるというのはすごくやりやすいかなと思います」

 それでも、すでにここまでチームトップの31試合に登板しているタフネス左腕だけに、大舞台に向けたコンディション維持には細心の注意を払う。「試合数もだいぶ進んできたのと、これから気温も上がってきて、という部分も出てくるところだと思うので、そこは注意してというか。投げるということはなかなかやめることができないので、そこは量とか質というのを調整して頑張りたいと思います」

 これまで何度もチームの危機を救ってきた中川。今度は「日の丸」を背に「後悔だけはしないように。自分のできることっていうのを、その状況に合わせてやっていけたらなと思います」と、侍ジャパンを救うべくフル回転の活躍を誓う。