【プレミア12】快投・今永 頼もしすぎる”ユーティリティー精神”

2019年11月14日 16時30分

快投した今永

 日本を救う快投だった。国際大会「プレミア12」メキシコ戦の先発マウンドに立った今永昇太(26=DeNA)は、6回1安打1失点、毎回の8奪三振をマーク。負ければ自力での決勝進出が消滅する一戦で唯一全勝中の相手を手玉に取り、チームを勝利に導いた。

 試合後は「ブルペンの調子を考えると、ここまでいい投球ができるとは思っていなかった。会沢さんに自分のいろんな球種を投げ分けていただいた」。バッテリーを組んだ会沢(広島)への感謝の念を口にした。

 序盤は変化球を主体に組み立て、丁寧に攻めた。「真っすぐとカーブに関しては、あまり低めにこだわらないように気をつけた」という左腕は、メキシコの強力打線を3回までパーフェクト。4回先頭で前日も本塁打を放っている1番・ジョーンズに「結果として中に入ってしまった」初球を左翼スタンドへ運ばれたが、それ以降は安打を一切許さずリズムを崩さなかった。

 ラストイニングとなった6回は三者三振で締めくくった。チームにとって16日の韓国戦は決勝進出がかかる運命の一戦となる。だからこそ「自分自身としては、いつどこで(中継ぎでもと)言われてもいいように。先発投手ってなかなか試合に貢献できる日は一日に限られてしまうので行ける準備をしていきます」とブルペン待機も辞さない構えをみせた。

 ベイスターズのエースでありながらも、すでにリリーフ登板は今年のCSファーストステージでも経験済みだ。その心構えについて、今永は「先発から中継ぎっていうのは中継ぎから先発(で投げる)よりもメンタルの部分で難しいと(周りは)言ってくれますけど…。まあ、でも正直あんまり関係ないところかなと。先発でも中継ぎの気持ちでやっぱり投げているときもありますからね」と力説し、自らの“ユーティリティー精神”を明かしている。

 稲葉ジャパンにとって頼もしきハマのタフネス左腕は、世界一への欠かせない存在と言えそうだ。