【プレミア12】侍ジャパン 8回に6得点の猛攻で白星発進

2019年11月06日 00時32分

逆転で白星発進した侍ジャパン

【台湾・桃園発】侍ジャパンは5日、国際大会「プレミア12」の1次ラウンドB組初戦(桃園国際棒球場)でベネズエラと対戦。2点を追う8回に一挙6得点の猛攻を浴びせ、8―4で劇的な逆転勝利を収めた。

 日本のファンの歓声が一転して悲鳴に変わったのは2―1の6回だった。5回1失点粘投の先発・山口(巨人)からバトンを受けたオリックス・山岡がベネズエラ打線につかまった。右腕は制球が定まらず、無死から3連打であっさり同点を許して降板。一死二、三塁でマウンドに上がった3番手の巨人・大竹も勢いを止められず、2点を追加されて痛恨の逆転を許してしまった。

 稲葉監督も「たくさん点を取ることはできない」と覚悟して臨んだ初戦。試合はその通りの重苦しい展開となった。先発・山口は苦しみながらも4回まで1失点。だが、打線はメジャー31勝左腕、レッドソックスで世界一となったドゥブロンの前に4回までわずか1安打に沈黙した。

 ようやく快音が響いたのは5回だった。一死から9番の巨人・小林が四球と1番の巨人・坂本勇の遊失で得た一、三塁の好機。2番の広島・菊池涼が2番手・ソティレットの内角シュートを捉えた。「何とか右に打てば1点入ると思ったので打てて良かった」。右翼線をライナーで破る同点適時打。静まり返っていた日本ファンから歓声が上がり、三塁側ベンチに笑顔が弾けた。

 ベネズエラは続く3番の日本ハム・近藤を申告敬遠して4番の広島・鈴木との満塁勝負を選択。この日の主砲は2打席目まで連続見逃し三振に倒れていたが、自慢の勝負強さをここぞの場面で発揮する。初球の直球を降り抜き、鋭い打球が中前へ抜けた。三走の坂本勇が生還して逆転に成功するとベンチはお祭り騒ぎとなった。「任されたところで、できることをやる」と自然体で臨んだジャパンの4番が好結果につなげた。

 2―4の8回に日本が再逆転に成功した。3つの四球で一死満塁とすると稲葉監督が勝負手に出る。この日、4打数ノーヒットの坂本勇の代打にヤクルト・山田哲を送った。ベンチの期待に応えて山田哲は押し出し四球を選んで1点差とする。さらに5回にチーム初得点となる適時打を放った菊池涼が左前に同点適時打。近藤も押し出し四球で勝ち越しに成功。その後、鈴木の犠飛、西武・源田の内野安打、巨人・丸の押し出し死球でこの回6得点。最後は守護神のDeNA・山崎がベネズエラ打線を抑え、初戦を白星で飾った。