【プレミア12】巨人・田口が担うひそかな大役

2019年11月01日 16時30分

好投した田口

 2日開幕の国際大会「プレミア12」に出場する侍ジャパンは31日、カナダ代表との強化試合(那覇)に5―6で敗れた。2回に6失点しながら、あと一歩まで追い上げ、3回以降をしっかり抑えた投手陣など収穫もあった。その投手陣では3回からマウンドに立った巨人・田口麗斗(24)がひそかな大役を担っているという。田口が代表に選ばれた理由と、その役割とは――。

 ワンサイドゲームでは終わらせなかった。先発マウンドに立った山口(巨人)が、まさかの2回6失点。ここからバトンを引き継いだのが田口だ。わずか11球でカナダ打線を3人でピシャリ。嫌な流れをしっかりと断ち切って役割を果たすと、高橋礼―山岡―大竹―嘉弥真―甲斐野と、侍リリーフ陣の好投へとつなげた。

 試合後は「リズムよく三振も取れた。(流れを断ち切ったことは)僕の力じゃない。“一人一殺”という強い気持ちでいった。最初のリリーフだったので流れじゃないが、いい結果につながってよかった」とコメント。

 稲葉監督も無失点リレーのリリーフ陣について「出されたところで、しっかり結果を残してくれた」と満足げだった。

 田口の今季成績は55試合に登板し、3勝3敗、防御率4・13。チームのリーグ優勝に貢献したとはいえ、お世辞にも好成績とは言い難い。それでも、なぜ代表に招集されたのか。金子ヘッドコーチは次のように明かす。

「ブルペンの雰囲気を変えられる投手。もし出番が少なかったとしても腐らずにチームを明るくしてくれる。そういう能力は国際大会で大事です」

 実際に田口は侍ジャパンで“愛されキャラ”としてムードメーカーになっている。この日もチームが球場入りすると、全員集まったミーティングルームで「サプライズのプレゼントを買ってきました!」とひと言。誕生日を迎えたスタッフに用意したメンズのTバックを贈り、周囲を爆笑の渦へと巻き込んだ。これには稲葉監督も苦笑いだったという。

「この沖縄2次キャンプ中は別のスタッフ2人も誕生日を迎えていたのですが、練習前のグラウンドで自ら“タグダンス”を踊りながら『ハッピーバースデー』を熱唱。田口は投手だけでなく、野手の面々からもかわいがられていますよ。ちなみに練習が終わる時に『早く戻りましょう』と真面目な呼び掛けをしたら、坂本から『つまんねえよ!』とツッコミを入れられていました」(侍ジャパン関係者)

 野手の盛り上げ役には松田宣がいるが、投手にはこの男がいる。意外にも田口が侍ジャパンのキーパーソンとなるかもしれない。