【侍ジャパン】高橋礼 東京五輪へつなぐ“サブマリンの系譜”

2019年03月06日 11時00分

侍ジャパンに選出されている高橋礼

 楽天・田中和基外野手(24)、日本ハム・清宮幸太郎内野手(19)が相次いで故障により出場を辞退した侍ジャパンとメキシコ代表との強化試合(9、10日、京セラドーム)で、虎視眈々と活躍を狙っている男がいる。変わり種としても注目されるソフトバンクの高橋礼投手(23)だ。世界的に見ても希少なサブマリンで、プロ未勝利ながら昨年11月の日米野球に続く選出。2020年東京五輪への思いも強く「結果を出して、その先の日本代表に選ばれるように頑張りたい」と話す。

 下手投げ投手だからこその特別な思いもある。「アンダースローの裾野を広げたいという思いはあります。それが責任感というわけではないですが。僕は牧田さん(現パドレス)の国際大会での投球を見て育ってきた。その前には渡辺俊介さん(元ロッテで現かずさマジック)もいる。つないでいきたいですね。東京五輪は日本で開催される大会で注目もされる。僕じゃなくても誰かアンダースローの投手が出てくれたら…という気持ちもあります」

 もともと上手投げだった高橋礼が下手投げに転向したのは2010年。そのときから「教えてくれる人も少ないし、自分で研究しないといけなかった」。“絶滅危惧種”となりつつある本格派アンダースロー特有の「孤独」も味わってきた。直近のWBC、五輪、プレミア12、日米野球でサブマリン投手が選出されなかったのは計8大会で08年北京五輪のみ。次世代のためにも“サブマリンの系譜”を引き継ぎたいというわけだ。

 プロ1年目の昨季はCS、日本シリーズで陰のMVPともいえる活躍を見せた。今季は“サブマリン界”をけん引すべく開幕からのフル回転を目指している。