阪神が4日の中日戦(甲子園)に延長11回の末、1―5で敗れて連勝は3で止まった。守備固めで登場したはずの一塁・山崎憲晴内野手(31)の失策からピンチを招いての敗戦に、金本監督は「言いようがない。答えようがないね。こういう試合をやっていたら(混戦から)抜け出すのは難しい」とバッサリ。山崎も「何も言い訳できない。一つのミスも許されないポジションだと重々承知しているので…」と猛省するしかなかった。

 初の“ロサリオ外し”が裏目に出ただけに余計に痛恨だ。延長10回に力なく空振り三振に終わったウィリン・ロサリオ内野手(29)に代わって投入したのが山崎だった。その後も打席が回る可能性がある4番に守備固めを送ったことについて、指揮官は「(ロサリオの)メンタルが参っているのが打席に出ていた。次の打席で期待できない雰囲気だったので守りを固めようと」と説明。キャンプから全幅の信頼を置き我慢の起用を続けているものの、なかなか調子の上がらない新助っ人に苦心している。

 ただ、チーム内からは「ああ見えて繊細なところもある。気楽に打たせようということで4番から打順を落としたりしたら余計に重圧を感じてしまうかもしれない」(球団幹部)と、普段は陽気な助っ人の別の一面を指摘する声も…。

「今日は彼(中日・小笠原)がよかった。また明日頑張ります」と言葉を振り絞ったロサリオ。これで3試合連続安打なしとなったが、V字回復を見せることはできるか。