緊急会見イチローまだ終わったわけじゃない!“花道”は来年3月・東京ドームでの開幕戦か

2018年05月04日 16時30分

会見で感極まったような表情を見せたイチロー(AP)

【ワシントン州シアトル3日(日本時間4日)発】事実上の引退だ。マリナーズはイチロー外野手(44)が会長付特別補佐に就任し、今季の残り試合に出場しないと発表した。同時にメジャー出場の前提となる40人枠を外れた。来季以降については未定。生涯契約を結び今後はチームに同行し、同僚や首脳陣らのサポートを行う。会見したイチローは「チームがこの形を望んでいるのであれば、それが助けになるのであれば、喜んで受けた」と話した。

 来るべき時が来た――。セーフコ・フィールドで緊急会見したイチローは「この日が来る日は辞める日だと思っていた。その覚悟はありましたし」と覚悟していたことを明かした。球団の提案を受け入れた理由を「短い時間でしたけれど、監督はじめチームの相性もありましたけど、大好きなチーム、大好きなチームメートだった。そのチームがこの形を望んでいるのであれば、それが彼らの助けになるのであれば、喜んで受けたということ」と説明した。

 今季は試合に出場できなくなったことについて「(寂しく感じるのは)これからでしょう。僕は野球の研究者でいたい。44歳でこの先どうなっていくのか自分で見てみたいという気持ちは変わらない」と話した。

 来季の試合に出場することについて「イメージできないことはない。やってみないことには分からない。それも研究材料の一つ」。ファンへは「何か改めて決意表明するのは、おかしな感じだけど、ゲームに出られないので。来年の春に(体重が)240ポンド(約108キロ)になっていたらもう終わりですよ。ただ、その可能性は低いと思うので、そうでなければ終わりでないと思います」とイチロー流の言い回しで現役続行への意欲を明かした。

 異例の契約についてマリナーズのディポトGMは記者会見で「2019年以降に選手として戻る可能性はある。どんな形でもマリナーズに残ってほしいと思っていた」と語った。豊富な経験やムードメーカー的な言動で若いチームメートらを支え、ここまで17勝12敗とチームの好スタートに貢献。首脳陣や選手間での存在感はフロント陣の期待以上だという。かつての球団の象徴、将来の米国野球殿堂入りが確実な功労者という意味もあわせ、生涯マリナーズの一員として働いてほしいという声が球団内で強まっていた。これにより、古巣オリックスや出身地の中日など日本球界に戻る可能性はなくなった。

 普通に考えれば現役引退だが、代理人を務めるジョン・ボッグス氏は引退を否定。MLBネットワークのケン・ローゼンタール記者は自身のツイッターで「彼は引退ではない。2018年は別の役割になるが、19年はまだどうなるか決まっていない」とのボッグス氏のコメントを紹介した。

 気になるのは“花道”だ。来季以降のプレーに含みを持たせているということは、今季中にセレモニーを行う可能性は低い。その舞台として浮上するのは来年3月20日と21日に東京ドームで行われるアスレチックスとの開幕2連戦だ。12年にマリナーズが日本で開幕戦を行った際はメジャー登録は特例で通常より3人多い28人(ベンチ入りは25人)だった。イチロー登録の余地はある。ローゼンタール氏のツイッターによると「来年、日本で行われる開幕シリーズで日本に戻るのか?」の問いにボッグス氏は「常に可能性はある。将来は決まっていない」と答えている。

 まずは、日本のファンの前で背番号「51」の晴れ姿を見せるということになりそうだ。

 メジャー通算3089安打、日米通算4367安打の偉業は永遠に輝き続ける。

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