今季初勝利のソフトB千賀 異例の一軍帯同調整に結果で応えた

2018年05月02日 16時30分

遅ればせながら今季初勝利をマークした千賀

 ソフトバンクは1日のロッテ戦(ZOZOマリン)に3―1で逃げ切り、4カードぶりにカード初戦を制した。右ヒジ周辺の張りで登録を抹消されていた千賀滉大投手(25)が約1か月ぶりに戦列復帰。7回10奪三振1失点の力投で今季初勝利を挙げた。

 150キロを超える速球に伝家の宝刀・フォークとスライダーを交えて相手打線に的を絞らせなかった。開幕投手を務めながら、早期戦線離脱。チームに迷惑をかけた遅れを取り戻そうと、強い気持ちでマウンドに上がった。「久しぶりの登板だったが、集中して投げることができた。とにかく打者に向かっていくこと、攻める気持ちを前面に出した」と汗をぬぐった。

 登録を外れた1か月間、千賀は一軍に帯同しながら調整してきた。これは首脳陣の判断によるものだったが、チーム内からは「特別待遇と受け取られかねない」と冷ややかな目もあった。チームの不協和音にもつながりかねない処遇だったが、首脳陣の真意はあくまで千賀の“監視”にあったという。

 チーム関係者は「千賀はハートで投げるタイプで、責任を背負い込む。チームの台所事情が芳しくない中で、その気質があだとなってオーバーワークになれば元も子もない。手元に置いて、それを予防する狙いが首脳陣にはあった」。結果、右腕は万全の状態で帰ってきた。倉野投手統括コーチは「患部はまったく問題ない。100%の状態だからここで投げさせた。ここからは大事な火曜日のカード頭を投げてもらうことになる」と完全復活に太鼓判を押した。

 1か月にも及ぶ異例の一軍帯同調整は結果が伴わなければ千賀自身も、さらには親心を見せた首脳陣もやり玉に挙げられてもおかしくなかった。そんな周囲の雑音を結果で封じた背番号41。頼りになる男が帰ってきた。