4241日ぶり国内勝利 松坂「次なる試練」

2018年05月01日 16時30分

ウイニングボールを手に森監督(左)と握手をする松坂

 中日・松坂大輔投手(37)が30日のDeNA戦(ナゴヤドーム)に先発し、6回3安打1失点。チームは3―1で勝ち、待ちに待った日本球界復帰後初白星をマークした。実に4241日ぶりとなる勝利に、球場に詰め掛けた今季最多3万6606人の大観衆も大いに沸いたが、今後も「ナゴヤドーム限定」の客寄せパンダ的起用が続くのか、それともチームに欠かせない戦力として敵地でも登板させるのか…。ネット裏の評論家からは、次回登板が「試金石」との声が上がった。

 最後の打者・ロペスが遊飛に倒れるとベンチにいた松坂にようやく笑みがこぼれた。「めちゃくちゃうれしかったです。物に対する執着心はない方なのですが、このウイニングボールは特別なものになりました」。怪物も人の子。やはり復活勝利の味は格別だった。

 チームは4連敗で借金は最多の6。そんなプレッシャーを力に変えた。「連敗を止める。その気持ちで投げていました。初回から飛ばしていきました」。3回には中日移籍後の最速となる147キロを計測。毎回走者を出しながら4回までに5三振を奪う力投を見せた。

 最大のピンチは5回。内野安打と2つの四球で二死満塁。続く宮崎に対しては「あそこは最悪押し出しでもいいかなと。ああいう形の方が最少失点で終わるんじゃないかと思ってました」と、想定内の押し出しで1点を失うも、後続を打ち取り切り抜けた。

 これには森監督も「押し出しで1点よりも打たれて2点、3点のほうが嫌だって考えられるヤツが他にいるのか。ヤツらしい」と最敬礼だ。

 5回100球を投げ終えベンチに下がり、指揮官から「もういいだろう。代わろう」と声をかけられても「行きます」と続投を志願。114球を投げ6回1失点と先発としての仕事を果たした。

 そんな松坂の気になる次回登板だが…。ここまで登板後はすぐに登録を抹消し、中10日程度の十分な登板間隔を空けており、今回も同様の調整となる見通しだという。しかし、これまでと違うのは「ナゴヤドーム限定」でローテーションを組むことが難しいこと。中日の今後の日程は2週間、ナゴヤドームでの試合がなく、中10日となると11日の巨人戦(東京ドーム)で、中日移籍後初めて敵地での登板となる。

 あくまでナゴヤドーム限定起用を続けるとなれば、15日の広島戦以降となるが…。果たしてどちらがいいのか。

 本紙評論家の前田幸長氏は「松坂はもともとゾーンの四隅にピシッとコントロールできる投手ではないので、急に制球が良くなることはあり得ないと思います。今後も直球とスライダー、緩急のコンビネーションでかわす投球でしのいでいくしかないのでは。その点、ナゴヤドームは少々甘く入っても、一発の危険性は少なく高めで勝負できるので、投手としては断然有利です」としながらも「東京ドームでは『うわー、狭いな』という感覚になるし『投げミスは許されない』という気持ちにもなるんですけど、ジャイアンツ戦ということで気持ちの盛り上がり方も違ってくる。ナゴヤドーム以外でどんなピッチングができるかが、今後の試金石になると思います」と、敵地での登板内容に期待した。

 抜群の集客効果のある松坂登板試合を、親会社のライバルである読売にプレゼントするのかという問題もあるが…。松坂の敵地でのピッチングに注目が集まっている。