巨人8連勝!上原を感動させた坂本の成長

2018年05月01日 16時30分

坂本勇が4安打と大暴れ

 巨人の勢いが止まらない。30日のヤクルト戦(東京ドーム)は、打線が計16安打と連日の大爆発。11―1の大勝で6年ぶりの8連勝を飾った。猛打のきっかけをつくったのは切り込み隊長の坂本勇人内野手(29)だ。4安打2打点の大当たりで打率を3割6分9厘とし、首位打者レーストップに浮上。若き主将の心身の成長には、チームの大先輩も目を丸くしている。

 まさに打ち出の小づちだ。右へ、左へ、中へ。坂本勇が放った打球が面白いように外野へ抜けていく。とどめは7点リードの5回一死二、三塁で左中間へ、この日4安打目となる2点適時二塁打。前日から5打席連続安打で10―1と試合を決めると、代走・吉川大が送られてお役御免となった。

 お立ち台は2安打4打点の小林と3勝目の野上に譲ったが、固め打ちで打率リーグトップに浮上した。本人は「打線は水物なのでいいときもあれば、悪いときもある。(1番打者として)出塁することが一番大事。それだけを考えています」と控えめだったが、由伸監督は坂本勇の働きぶりを「十分というか、素晴らしい」と絶賛。「一番信頼している、いい打者。塁に出てチャンスメークする、チャンスでは勝負強さもある。1番としてチームを引っ張ってくれている」と最敬礼だった。

 チームは最後に日本一に輝いた2012年5月以来の8連勝。一時は借金5の最下位に低迷したが、V字回復で貯金生活に復帰したのはリードオフマンとしての主将の貢献が大きい。坂本勇は4月12日の中日戦(東京ドーム)で今季初めて1番に座ると、以降14試合で58打数25安打、打率4割3分1厘と打ちまくり、その間チームも10勝4敗と持ち直した。坂本勇の出塁率の高さを生かし、その後のクリーンアップがかえす流れができたことで打ち勝つ展開に持ち込めている。

 主将4年目の今季は、プレーだけでなく、言葉でも若いチームを引っ張っている。「仲良しこよしでやっている場合ではない」と、岡本や吉川尚ら後輩に厳しいゲキを飛ばし、試合中も尻を叩く場面が増えた。

 そんな背番号6の姿をベテランも頼もしく見つめている。今季10年ぶりに巨人へ復帰した上原が、古巣へ戻ってまず驚いたのが坂本勇の姿だという。自分はチームに受け入れられるか、抱えていた不安を「任せてください」と後輩が力強く拭い去ってくれた。「あの勇人が、あんなにしっかりしたっていうのは正直、感慨深いものがありましたよ…。やっぱり離れている9年というのは長いんだなと。9年間でのあいつの成長はすごく感じました」

 若手時代を知る大先輩の反応に「そりゃ、ちょっとは変わっていなくちゃおかしいでしょ」と照れ笑いした坂本勇。主将として初の優勝へ、このまま突っ走れるか。