15日の救援失敗以来登板なし…気になる上原の現状をコーチに直撃

2018年04月24日 16時30分

上原の出番はいつになるのか

 3連勝で借金完済も見えてきた巨人は23日、中日戦へ向け長野へ乗り込んだ。ただ上昇ムードの陰で気になるのは15日以来マウンドから遠ざかっている上原浩治投手(43)の状態だ。一軍にいながら調整を続けるベテランの起用法について、首脳陣はどう考えているのか。

 上原は15日の広島戦(東京ドーム)で同点の7回に登板するも、二死から3失点で逆転を許し、2戦連続で救援失敗。試合後に斎藤投手総合コーチと話し合い、当面は勝ちパターンの役割から外れることになった。

 その後は5試合が経過したが登板機会はなし。22日の阪神戦では大量リードの試合終盤にブルペンで肩を作る姿がテレビ中継に映し出されたが、出番はなかった。復調を目指すベテランの現状はどうなっているのか。間近で調整を見守る木村龍治投手兼トレーニングコーチ(47)を直撃した。

 ――22日の阪神戦ではブルペンで準備はしていたようだが…

 木村コーチ:8回に投げるはずだったんですが(先発の)野上の球数が少なくて8回までいけたので登板がなくなってしまいました。(9回に投げた)篠原もしばらく登板がなかったし、マシソンも(21日の登板まで)間隔が10日空いた。6連敗していたり、勝ち試合でも先発が完投していると、投手の登板機会のやりくりは大変なんです。

 ――具体的に上原はどんな調整をしているのか

 木村コーチ:ブルペンでは頻繁に投げているし、投げないで体に負荷をかける日も作っています。ただ休んでいるわけではなく、キャンプでできなかった体の土台作りをしています。

 ――二軍で再調整するという選択もあった

 木村コーチ:ジャイアンツ球場でミニキャンプという選択肢もありました。だけど阿部もそうですが、上原のようなベテランが二軍で走り込めるかというとそんなにはできない。ミニキャンプ後も調子が上がらなかったらそのまま一軍に上がれなくなる。上原にとっては横浜や甲子園などビジター球場も久しぶり。一軍の緊張感に身を置いていた方がいいという判断もありました。

 ――そもそも調子を落とした原因は

 木村コーチ:疲労もありました。キャンプをやっていないし、いくら自主トレでやっていたとは言ってもね。ボールやマウンドの硬さが違うし、フォームを日本時代に戻した影響もある。開幕前、急ピッチで仕上げた反動が出たと見ています。

 ――では今後の登板の見通しは

 木村コーチ:もちろん実戦で投げてみないと分からない面もあります。ただ一軍は二軍と違って登板日が決まりませんから。中日戦の24日(長野)か25日(前橋)に投げられればいいんですが、展開次第だし…。東京ドームに戻ってから(28日ヤクルト戦以降)になるかもしれません。

 上原の登板は球場の雰囲気を変え、味方に勢いを与える。ペナント奪回を目指す上では欠かせないピースだろう。ただ存在感の大きさゆえ、結果が伴わなければ逆の効果を生んでしまうのも事実だ。現在は首脳陣も頭を悩ませながら慎重にベテランの状態を見極めている模様。レジェンド右腕の完全復活まで、チームは踏ん張れるか。