中日のドラフト1位・鈴木博志投手(21=ヤマハ)が21日の広島戦(ナゴヤドーム)でプロ初勝利を挙げた。

 3―3の8回二死二塁、8試合目で初めてイニングの途中で登板。代打・鈴木誠也外野手(23)をカットボールで三振に打ち取ると「普段はしないのに出てしまいました」と、右手でグラブをパーンと叩くポーズを見せた。

 その裏に前夜のヒーロー、スティーブン・モヤ外野手(26)が勝ち越し本塁打を放ち、勝ち投手の権利をつかむと、9回はプロ初のイニングまたぎ。「ヒロシ」コールが沸き起こり「やばかったです」と大興奮の中、最後の打者・丸佳浩外野手(29)を151キロの自慢の真っすぐで空振り三振に仕留めた。

「中継ぎなので勝ち星はめったにつかない。素直にうれしい」とにっこり。3月22日の21歳の誕生日にシャンパンをプレゼントしてくれた森繁和監督(63)から「やっと開けられるな」と声をかけられると、「今夜、開けます」とさらに表情が崩れた。