開幕戦KOの虎にリベンジ!菅野がマウンド外でも男気

2018年04月21日 13時00分

完投勝利で笑顔の菅野。左は小林

 絶対エースが強烈なしっぺ返しを食らわせた。巨人・菅野智之投手(28)が20日の阪神戦(甲子園)に先発し、9回を113球、無四球、6奪三振、2失点。今季初完投で2勝目(2敗)を挙げ、チームも8―2で快勝した。めった打ちにされた開幕戦のリベンジを果たした右腕は、マウンド外でも奮闘中で遠征にも“男気帯同”を続けている。

 Gの背番号19が輝きを取り戻してきた。猛虎打線との対決は今季2度目。開幕戦はまさかの7回5失点、自己ワーストの12安打を浴びた。悪夢から3週間。人一倍負けん気の強い菅野が黙っているわけもなかった。序盤はほぼ直球とスライダーだけで組み立て、中盤からフォークも織り交ぜて相手を翻弄。内外角、高低のコースを使い分けながら5回までに要した球数は59球。2点は失ったが、味方の大量援護にも守られ、最後までマウンドを譲らなかった。

 圧巻の投球で雪辱を果たした菅野は「開幕戦の時に散々やられましたし、特に福留さんには本当に野球人生で一番いいように打たれたんじゃないかと思うぐらい打たれた。捕手の小林とうまく相談しながら攻められた」と涼しい表情。開幕戦で一発を含む3安打と大暴れされた福留を2打数無安打、1三振と黙らせてみせた。

 開幕2連敗後、2連勝と復調してきた右腕に首脳陣にも安心感が広がり、由伸監督は「きっちり一人で1試合を投げ切るのは、エースとしての“らしさ”が出てきてくれている。もっともっといい投球ができると思う」と目を細めていた。

 そんな右腕は昨季とは違う動きを見せている。昨年は首脳陣が本人の調整を最優先することを念頭に置き、遠征に帯同することなくジャイアンツ球場で残留練習するケースが多かった。ただ、今季は開幕から“フル帯同”。山口俊が完投勝利した17日のDeNA戦(新潟)こそ他の先発陣も遠征を免除されたが、菅野は登板予定のないナゴヤドームや横浜スタジアムなどビジター球場でチームと行動をともにしている。

 斎藤投手総合コーチによると「(菅野の特権を)剥奪したとかではないよ」と明かし、自主的に参加しているのだという。遠征に帯同すれば移動などで疲労が蓄積し、投球に影響するリスクも伴う。それでもチームの中に身を置くのはなぜなのか。

「チーム状況を自分の目で確かめておきたいという思いもあるでしょうし、投手だけでなく野手の目もある。チームの輪も保てますし、何よりも今年から選手会長になった自覚の表れでしょう」(チームスタッフ)

 この日は並走する中日も勝利し、最下位脱出はならなかったが、エースの力投をバネに上昇気流に乗っていきたいところだ。

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