中日・松坂大輔投手(37)の“熱投123球”が名古屋地区で大きな注目を集めていたことが数字で証明された。松坂が先発登板した19日の「中日―阪神戦」(CBCテレビ)で瞬間最高視聴率が15・5%と高い数字を記録したことが20日、わかった。

 最高視聴率を記録したのは19時58分で、これは7回表、阪神攻撃中の時間帯。松坂の投球数は6回を終えた時点で101球を数えたが、本人が続投を志願して7回もマウンドへ。二死満塁の大ピンチを迎えるも代打・上本を三振に切って取るとナゴヤドームは大歓声に包まれた。

「最高視聴率を記録したのはピンチをしのいだ瞬間より少し早い時間でしたが、7回に松坂投手がマウンドにいた時でした。やはり関心は高かったと思います」とCBCテレビも“松坂効果”にニンマリだった。

 この試合の平均視聴率は9・9%と惜しくも2桁には届かなかったが、これは放送時間が19時から22時までの3時間もあったため。試合が9時前に終わってしまった関係で、9時台には今年1月に亡くなった中日OB・星野仙一氏の過去のVTRや、小笠原慎之介投手(20)、柳裕也投手(23)、鈴木翔太投手(22)による焼き肉座談会などが放送されたが、この時間帯の数字が伸びなかったことが影響した。

「19、20時台は高い数字で推移していました」(CBCテレビ)と松坂に対する関心度は高いだけに、順調なら30日のDeNA戦(ナゴヤドーム)とみられる次回登板がどんな結果になるか注目される。

(ビデオリサーチ調べ、数字は名古屋地区)