松坂復活への123球! 2敗目喫すもチーム一丸効果が

2018年04月20日 16時30分

松坂は4回に自身の失策から決勝点を与えた

 これは復活の兆しなのか――。中日・松坂大輔投手(37)が19日の阪神戦(ナゴヤドーム)に中13日で先発し、123球の熱投で7回を4安打2失点(自責点1)に抑えた。チームは1―2で惜敗し、今季ワーストの5連敗。平成の怪物は白星なしの2敗目を喫した。森繁和監督(63)や野手陣は援護できなかったことを悔いた。

 見せ場は1―2の7回に訪れた。一死一、二塁で大山を中飛に打ち取った際、左足をひねったようなしぐさを見せたため、ベンチから朝倉投手コーチが飛び出そうとすると全力で拒否した。この回2度目となれば交代しなければならないからだ。上本から空振り三振を奪うと、渾身のガッツポーズを見せた。

 それでも日本球界では西武時代の2006年9月19日のソフトバンク戦以来、4230日ぶりの白星には手が届かなかった。致命傷となったのは1―1の4回の失策だ。先頭西岡の投ゴロを捕り損ね出塁を許すと、糸井の四球、ロサリオの右前打で無死満塁。続く福留の遊撃併殺打の間に決勝点を与えた。

 阪神ファンも含めた2万6904人の観衆は平成の怪物の復活ぶりに大興奮だったが、松坂本人は「チームが連敗していたので、それを止めたかったができなかった。投球内容自体は良かった? 全然思わないですね。長いイニングを投げたことでチームに勝つチャンスが生まれれば良かったですけど、それができなかった。自分のエラーで2点目を取られてしまって、うまく流れを持ってこれなかった。悔いが残ります」と唇をかんだ。

 ただ、援護にも恵まれなかった。阪神投手陣の前に散発3安打で、唯一の1得点は相手のミスによるもの。米国市民権取得のため渡米したビシエドが抜けた打線は機能せず、力投する松坂を見殺しにした格好だ。横浜高の後輩でもある選手会長の福田は「松坂さんがあれだけ粘って投げていたのに打って点を取ってあげられなかった。申し訳ない」と悔しさをにじませた。

 森監督も「(松坂に)チームが乗っていければ一番いいんだけど、それができなかった」と残念そうに話したが、一方でこれをバネにしようという考えもあるようで「彼には『申し訳ない』というのは当然、私が思っている以上に打者、打撃コーチ、そういったところは(思っているはず)。そういったところから、いい方に行ってくれることをお祈りいたします」と期待を込めた。

 どういう意味か? チーム関係者は「これだけ打てなくては、首脳陣はもちろん、みんな責任を感じているはず。同じことを繰り返さないように、みんな松坂を見殺しにして申し訳ないという気持ちを持って一丸となって戦っていくしかない」と説明した。

 松坂は20日に再び出場選手登録を抹消され、順調なら30日のDeNA戦(ナゴヤドーム)で登板予定。次回こそ野手陣は“松坂見殺し効果”で借りを返すしかない。