18日、日本ハムとソフトバンクの間で市川友也捕手(32)の金銭トレードが成立し、両球団から発表された。2009年のドラフト4位で巨人に入団した市川にとっては日本ハムに移籍した2013年11月以来2度目の金銭トレードになる。

 市川は日本ハム球団を通して「正直、とても驚いています。2014年シーズンからファイターズでプレーして、本当にいいチーム、素晴らしいファンの方々に支えられて野球ができました。ジャイアンツ時代は、なかなか試合に出場する機会に恵まれませんでしたが、貴重な経験を重ねることができました。感謝しています」と複雑な心境をコメント。

 続けて「一番の思い出は2016年の日本一の瞬間にマスクをかぶっていたこと、あとは(エンゼルス・大谷)翔平の165キロを受けたことです。ホークスへ望まれて移籍するからには、しっかりとやるだけです。これまではライバル、強いチームという印象ですが、その中で自分の持っている力を発揮していきたいと思います」と新天地での活躍を誓った。

 今季の市川は4年目・清水優心捕手(21)の台頭もあり開幕から二軍暮らし。開幕前から捕手陣に故障者が続出していたソフトバンクから白羽の矢が立ったのはある意味当然のこと。しかし、同一リーグのライバル球団にチームの重要情報を持つ捕手をトレード移籍させられるのは、やはり日本ハムならではの決断だろう。