中日が12日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)に9―4で勝ち、今季初の4連勝を飾った。開幕4連敗スタートの借金を完済し、就任2年目の森監督にとっては初の勝率5割到達だ。

 投げては今季初登板の吉見が6回1失点の好投で初勝利。打っては新外国人のソイロ・アルモンテ外野手(28)が初回に右翼5階席へ突き刺す特大の3号2ランを含む2安打2打点1四球の活躍だ。

 これでアルモンテは12日現在、得点圏打率が14打数9安打で6割4分3厘、13打点はいずれもリーグトップを誇り、無類の勝負強さを発揮。この日で4試合連続ヒーローとなり「これだけチャンスで結果を出せているのは自分でもよく分からないけど、とにかくチームの勝利に貢献したい一心でやっている」と胸を張った。

 バットでの貢献だけではない。約10センチも長く伸びたトレードマークのモジャモジャのあごひげを首脳陣や選手がタッチすることでベンチが大盛り上がりとなっている。

 アルモンテが本塁打を放ち、ベンチに戻ってハイタッチをする際、どさくさにまぎれてあごひげを触られて以来、今では竜の“幸運の儀式”として定着。アルモンテは「モリカントクやカメサン(亀沢)とかに触られている」と明かす。

 亀沢は「何人かが最近になって触るようになった。コミュニケーションの一つだよ」と言えば、長嶋コーチは「まだ俺は触ってないけど、ムードが良くなると思っている人はどんどん触ればいい」と推奨する。

 年下の若手選手があごひげタッチに参加することにもアルモンテは「それは問題ない。それでチームのムードが良くなるなら大切なこと。何でも前向きに捉えればいい」とウエルカム。“ひげ効果”で一気に貯金生活といきたいところだ。