中日が11日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)に8―3の逆転勝ち。今季初の3連勝で森繁和監督(63)は就任2年目で初の5割へあと1勝に迫った。

 チームに幸運をもたらしたのはまたしても新助っ人左腕のオネルキ・ガルシア投手(28)だ。0―0の5回に先制を許し、その裏に代打を送られた。ところが代打・阿部が逆転の二塁打を放ち勝ち星が転がり込むラッキーで早くも2勝目を挙げた。

 前回4日の巨人戦(ナゴヤドーム)では6回1失点の好投で開幕4連敗のチームを救った。まさにチームに勝利を呼び込む運の強さを見せているが「これまでは10勝もしたことがない」と野球人生では昨年にロイヤルズ3Aで7勝したことが最高とツキにはほど遠い選手だったという。

 そんなガルシアに幸運をもたらしたのが話題となった金髪モヒカンの髪形だ。来日時はドミニカ共和国の美容室でセットをしてもらっており、モヒカンの幅は今よりかなり狭く、色はまさに金色だった。しかし、オープン戦の後半からモヒカンの幅が広がり、色は白っぽく変化。「日本の美容院は知らないので色は奥さん(モニカ夫人)に染めてもらって、カットはビシエドにしてもらったんだ」という“合作”のヘアスタイルに変えた。

 すると結果が出なかったのがうそのように幸運続き。3月20日のソフトバンクとのオープン戦(ヤフオク)で6回2失点と好投してローテ入り。そして開幕2連勝につながった。「髪を染めてから勝つことができているからしばらくこのままでいきます」とニンマリのガルシア。幸運の髪形で自身初の2桁を目指す。