“元祖二刀流”ヤクルト・雄平「大谷の投げる球の到達の速さは想定外」

2018年04月12日 11時00分

ヤクルトの雄平

【私だけが知る 大谷の凄さと秘密】今でこそヤクルト打線の中軸を担う雄平外野手(33)も、プロ入り当初は投手として活躍した。そんな“元祖二刀流”が明かすエンゼルスの大谷翔平投手(23)のすごさは「球の到達の速さ」という。

「剛速球を投げる投手のようなホップする真っすぐではない。でも、リリースされたボールが(打者の)手元に到達するのが異常に速くて。球威もそうですけど、それ以上に見える距離が短いというか。あの感覚は想像以上でしたね」

 実際の対戦でそう思い知らされた打席がある。2014年5月28日の日本ハム戦。4回に先頭打者として大谷と対峙した雄平は、初球の150キロ超の直球を左翼スタンドに運んだ。しかし、この本塁打、実は「想定外」だった。

「かなり前の対戦ですが、今でもはっきり覚えています。大谷君が投げた直球は真ん中から内寄りの甘い球だったので、バットに当たった瞬間、自分の中ではライト方向への打球をイメージしたんです。でも、実際の打球はレフト方向に向かって行った。わかりますか? 意図しないうちに、完全に差し込まれてしまっていたのです」

 渾身の力で引っ張るはずが、まさかの逆方向への流し打ち。結果的に本塁打となったとはいえ、納得のいく打撃ができなかった悔しさは今も胸中に残る。

「大谷君の速い球に対応するよう早めの始動を心がけていたのに振り遅れたので。当時(大谷)はまだプロ2年目で、今はさらに球の威力や伸びが増していますから。メジャーでもあの球を打つのは苦労すると思う。メジャーで通用? あの球ならね」