「DeNAだけ」視察キャンセル

2013年02月07日 11時00分

 やはり見るべきものは何もないということか。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表・山本浩二監督(66)が、6日に予定されていたDeNAの宜野湾キャンプ視察をキャンセルした。DeNAは12球団で唯一、今回の日本代表候補選手がいない球団だった。

 当初、山本監督は代表候補が「いる」「いない」にかかわらず、12球団すべてのキャンプを視察するスケジュールで動いていたのだが、キャンセルの理由は、帰京予定日(6日)の東京が雪予報だったため、大雪により、飛行機が飛ばない可能性を考慮して帰京日を1日早めたという。

 だが、タイミングがタイミングなだけに、周囲に「どうせDeNAは見なくてもOKということでしょ」と、無用な誤解を与えかねない。山本監督は中畑清監督(59)に直接、謝罪の電話を入れたというが、中畑監督も「うちに来たって見るものはないよ」と自嘲気味に笑うしかなかった。

 とはいえ、山本監督が来たら来たで、選手たちは複雑な心境だっただろう。実際、DeNA関係者は「山本監督が視察に来れば選手たちが代表のいない寂しさを痛感することになる。シーズンに向けてキャンプの機運が盛り上がっているところに水を差すことになるところだった」と、視察キャンセルにホッとした様子だった。

 山本監督の代役というわけではないだろうが、日本代表の梨田昌孝野手総合コーチが視察に来ることになった。中畑監督は「ウチはもうシーズンに集中しているからWBCなんて関係ない!」と、何とか代表候補選手ゼロの屈辱を晴らしてやろうと必死の様子。今回の一件は発奮材料になりそうだ。