昨年まで女房役の中日・大野奨「正直きれいじゃない翔平の真っすぐ」

2018年04月04日 11時00分

昨年まで日本ハムで大谷とバッテリーを組んでいた大野奨太

【私だけが知る 大谷の凄さと秘密】米国でも二刀流デビューを果たしたエンゼルス・大谷翔平投手と実際に関わり、そのすごさや秘密を知る選手たちを直撃した。第1回は昨年まで日本ハムでバッテリーを組み、オフにFAで中日に移籍した大野奨太捕手(31)だ。

 ――捕手として大谷のボールを受けてきた

 大野奨:球の軽い、重いは別として、僕が感じた翔平の真っすぐは正直きれいじゃない。そういう印象ですね。常にカットしたり(ボールが)抜けたりとか。意外とボールは定まらない。そういう投手でした。

 ――粗削りな投手だと

 大野奨:ものすごくいい状態の時は球も重いし、スピンの利いた球が来る。でも、そうじゃない時の方が実は多いんです。微妙にカットしたり、抜けたりする。それなのに球はものすごく速い。だから打者は球を絞りづらい。これが本当の…というか、翔平の投球なんです。本人もまだまだと感じているからこそ、メジャーに挑戦して、もっといい投手になろうとしている。僕も向こう(メジャー)で良くなるのを見たいです。

 ――大谷はまだ発展途上の投手だと

 大野奨:翔平は投手としては上手じゃない。体の使い方だったり、コンディショニングだったり、うまく定まらないことがある。それがどうしても投球に出てしまう。でも他の投手より能力が高い分、やれてしまう。そんな感じでしょうか。

 ――捕手として大谷のリードは大変だった

 大野奨:翔平は調子が良くても悪くても、常に真っすぐを投げたがる。ですが、もともと翔平の真っすぐは打者に打たれやすいというか、バットに当てられやすい球なので。(手元で球が)動いたりしませんから直球だけでは抑えられない。だから僕は翔平の直球をより速く見せられるよう、常に変化球をいいタイミングで入れることを配球では心がけていました。ただ、翔平は実際に当日マウンドに立って投げてみないと、その日の状態がいいのか悪いのかわからない。いくら体の状態が良くても球が走らない時がありますし、逆の場合もありますから。その辺が難しいと思います。

 ――メジャーの捕手もその辺を理解する必要がありそうだ

 大野奨:でも、翔平の能力は本当に高いので。大丈夫だと思いますし、頑張ってほしいです。