巨人・高橋由伸監督「キャラ変」の真相

2018年04月04日 11時00分

今年の由伸監督はこれまでと違う?

 巨人・高橋由伸監督(43)の変身ぶりが話題となっている。阪神との開幕カードはベテランと若手の力が融合し、2勝1敗で勝ち越し。3日の中日戦(ナゴヤドーム)も10-3で勝ち、3連勝を飾った。ナインが目下驚いているのは、喜怒哀楽を前面に出してベンチを盛り上げる指揮官の姿。身内から戸惑いの声も上がるほどの“キャラ変”は、作戦なのか、それとも――。

 今年の指揮官は何かが違う。阪神との開幕戦のセレモニーでナインにそう思わせた印象的なシーンがあった。闇に包まれたドームに選手名が響き、右翼後方から1人ずつ走って登場する場面のことだ。最後に名前を呼ばれた由伸監督はグラウンドに現れるなり、G党が陣取る右翼スタンドを振り返って派手なガッツポーズを放った。

 旧知のスタッフは「意味がないパフォーマンスをする人じゃないし、現役時代からそういうことが一番苦手な人。正直言って、みんなあれには驚いた」と仰天した。試合直前の訓示も異例。「(岡本)和真、緊張しているだろ。大丈夫、みんな緊張しているはずだから。なあ、(坂本)勇人」。“らしくない”熱い言葉で、岡本ら若いナインを送り出した。

 試合中も今季の由伸監督はとことん熱い。昨季までは「感情を読まれたくない」と表情を変えずに戦況を見つめることが多かった。それが2戦目は、小林の決勝打に満面の笑みでガッツポーズ。岡本の特大弾にもほえながらガッツポーズ。選手時代は拳を突き上げるだけでニュースになったほどのあのヨシノブが、だ。

 動きだけじゃない。スタッフは「今年は試合中もすごい大きな声を出しています。監督が相手投手をヤジったりもするから、ベンチは盛り上がってますよ。こっちとしては『監督、どうしたんですか?』と聞きたいぐらいですけど」と証言。ベテラン陣も「あんな姿は見たことがないよ」と目が点になっている。

 指揮官の人柄を知る関係者は“キャラ変”について「絶対に意識しているはずです」と指摘するが、球団サイドは「ウチはおとなしい若手が多いから、監督が引っ張る姿を見せてくれると外から見ている側も勢いを感じられてありがたい」と大歓迎している。

 中日戦へ向け名古屋入りした2日も指揮官の表情は明るかった。報道陣とのやりとりも軽妙。3日は自身の43歳の誕生日。「いいよ、(同じく4月3日生まれの)上原と澤村の誕生日ってことにしとけよ」と照れ笑いした。ゲレーロが古巣の森監督を警戒しているとの話には、いたずらっぽく「それはしょうがないな。この世界は年功序列だからさ」。3戦目(5日)に対戦濃厚な松坂対策についても「いつの話をしてるんだよ、明日の話にしてくれ」と言いつつ「選手たちはテレビで見ていたり、甲子園を見ていたり、いろいろするから。多少は意識する部分はあるかもしれないけれどね」としっかりサービストークに応じた。

 売り出し中の岡本や上原復帰フィーバーの陰に隠れてはいるものの、由伸監督の“変化”も新生巨人の見逃せないポイントだ。