阪神・藤浪晋太郎投手(23)の先発ローテ入りが“持ち越し”になった。登板予定だった21日のロッテ戦(ZOZOマリン)は雨天中止。4回途中6失点(自責点0)だった13日のヤクルト戦(甲子園)からの変わり身をアピールしたかった右腕は「天候には勝てないので仕方ない。(課題は)自分のボールをしっかり投げられるか。相手、シチュエーション、球場は関係ない。やるべきことは変わらない」と、代替の場になる23日のウエスタン・中日戦(鳴尾浜)に向けて意気込んだ。

 ただ、二軍戦を藤浪の“最終テスト”の舞台にすることを不安視する声もある。香田投手コーチは「本当は一軍相手がよかったんだけど…。ただ本人にとって大事なのは自分の投球をすること。それは変わらないから」と話したが、チーム関係者は「二軍相手ならば多少悪くても抑えられる。去年もファームで良くなって上がってきたのに一軍では自分の投球ができなかった。藤浪の場合は、いかに一軍の重圧いっぱいのマウンドで、ちゃんとした投球できるか。雨だから仕方ないけど判断が難しいだろうね」。

 とはいえ、まずは二軍戦で結果を出すしかない。復活を願う金本知憲監督(49)は「いい球をストライクゾーンに投げてくれればいい。アバウトでいいんだから。多少暴れるのはいいけど…」としたが、首脳陣を納得させる快投を披露できるか。